2013年01月12日

Samul-Nori: Drums and Voices of Korea (1983)

米国ノンサッチレコードのワールドミュージック・コレクション「ノンサッチ・エクスプローラー」シリーズの一つ。サムルノリは朝鮮の伝統的な農楽を基盤にして、朝鮮シャーマニズムの器楽合奏であるシナウィ(巫楽(ふがく))の要素を採り入れた、現代韓国の打楽器音楽。朝鮮の伝統的な4種の楽器、ケンガリ(小さい鉦)・チャンゴ(砂時計型の太鼓)・プク(樽型の太鼓)・チン(大きい鉦)によって演奏され、掛け声や祈祷歌のようなヴォイスも含む。サムルノリは元々は1978年に(朝鮮の流浪芸人集団、男寺党(ナムサダン)のメンバーだった)キム・ドクス(金徳珠)によって結成された4人組の打楽器アンサンブルの名前で、この録音はキム・ドクスのサムルノリが行った最初の公式な米国ツアー時(1983年11月)のもの。鮮烈で躍動的な打楽器の饗宴と祭祀の祈りによる宇宙的な音響空間

Samul-Nori: Drums and Voices of Korea

2012年11月23日

P'ansori: Korea's Epic Vocal Art & Instrumental Music (1972)

パンソリ―韓国の語り物音楽と南道系の器楽

米国ノンサッチレコードのワールドミュージック・コレクション「ノンサッチ・エクスプローラー」シリーズの一つ。パンソリは、18世紀に朝鮮半島南部で発達し、19世紀に人気を誇った伝統的な演唱芸能(叙事詩的な語り物音楽)で、歌い手とプクと呼ばれる太鼓の奏者の2人によって演奏される。パンソリは、シナウィ(巫楽(ふがく))と呼ばれる器楽合奏を伴う朝鮮シャーマニズムの祈祷歌が発祥の起源と考えられている。全7曲中2曲がパンソリの物語「興甫歌(フンボガ)」「沈清歌(シムチョンガ)」の場面の抜粋で、残りの5曲は、ピリ(ダブルリードの木管楽器)、カヤグム、コムンゴと呼ばれる2種の弦楽器、ヘーグム(擦弦楽器)、チャンゴ(太鼓)によるシナウィ系の器楽演奏。南部朝鮮の伝統音楽をサンプル的に試聴できる1枚。演唱はパンソリ演唱者のキム・ソヒ(金素姫)。1972年の米国ツアー中にワシントンDCで録音。プロデュースはノンサッチレコードの録音技師、デイヴィッド・ルイストン

P'ansori: Korea's Epic Vocal Art & Instrumental Music

2012年10月27日

Music of the Rain Forest Pygmies (1961)

アフリカの熱帯雨林に住むムブティ族(ピグミー)の音楽を世界で初めて本格的に紹介した歴史的な名盤(Lyrichord)。ムブティ族に関する有名な本「森の民」(1961年)の著者として知られるイギリス系アメリカ人の人類学者、コリン・M・ターンブルが、1950年代後半から1960年代前半にかけて、中央アフリカのコンゴ(旧ザイール)のイトゥリの森にて採録したもの。集団即興による複雑なポリフォニーと、ヨーデル(裏声)や叫び声の多用が特徴の声楽。打楽器の伴奏付き。雷鳴の音を含む森の中の自然音もそのまま収録されている。オリジナルのLPは1961年に発売。1992年にCD化

Music of the Rain Forest Pygmies

2012年09月23日

JVC WORLD SOUNDS チベット密教 聲明の驚愕 (1990)

ビクターの世界の民族音楽シリーズ、「JVCワールド・サウンズ」の一つ。チベット密教の僧院、ギュートゥ・ゴンパの僧侶のグループによる聲明(しょうみょう)。ベルカント声楽の最低音域であるバスよりも更に5音近く低い、地鳴りのような超低音男声の超絶倍音に、金属製打楽器、チベットホルン等を加えた瞑想的で宇宙的な音響空間。ギュートゥ・ゴンパはインドのアルナーチャル・プラデーシュ州ボンディラにある寺だが、これはインドのヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムシャーラーにあるダライ・ラマ14世自身の寺、ナムギャル・タツァンでの世界初録音(1989年)

Buddhist Chant II: Gyuto Monastery, Bomdile

2012年01月29日

The Red Army Choir/The Best of the Red Army Choir: The Definitive Collection (2002)

1928年にアレクサンドル・アレクサンドロフが創設した、ロシア軍(旧赤軍・旧ソ連軍・現ロシア連邦軍)に所属する合唱団、赤軍合唱団(アレクサンドロフ・アンサンブル)の録音を集めた編集盤(2枚組CD、全32曲、FGL Productions/Silva America)。男声のソリスト・合唱団と、バラライカ(弦楽器)、バヤン(アコーディオン)等のロシアの民族楽器を加えたオーケストラによる演奏。「カリンカ」「ヴォルガの舟唄」「黒い瞳」他のロシアの大衆歌や民謡、「丘を越え谷を渡り」「白衛軍は黒い男爵」他の国内戦の歌、「ワルシャワ労働歌」「うき囚われの身にて」などの革命歌、「ソヴィエト連邦国歌」(アレクサンドル・アレクサンドロフ作曲)、オペラ「開かれた処女地」の挿入歌「コサックの歌」、映画「兵士の旅路」の挿入歌「出発!」、などを収録。指揮はボリス・アレクサンドロフ他。2001年にフランスのFGL Productionsから発売された4枚組CDからの抜粋

The Best of the Red Army Choir: The Definitive Collection

2012年01月22日

Los Incas/Best Selection (2009)

「コンドルは飛んで行く〜ロス・インカス・ベスト・セレクション」。アンデス(中南米の旧インカ帝国圏内)の民族音楽を基にした大衆音楽の演奏で知られ、1960年代以降にパリを拠点に活動したアルゼンチンのグループ、ロス・インカス(Los Incas)の有名な録音20曲を収録したベスト盤(Universal Music Japan)。SHM-CD仕様。ケーナ(縦笛)・ギター・チャランゴ(弦楽器)・打楽器・ヴォーカル等の小編成の楽団(コンフント(Conjunto)形式)による演奏。5音音階を使用した哀愁メロディーとケーナの物悲しい響きが印象的だが、祭りのためのリズミカルでハッピーな舞踏曲もある。「コンドルは飛んで行く(El Cóndor Pasa)」はペルーの作曲家ダニエル・アロミア・ロブレス(Daniel Alomia Robles)がアンデスの伝統民謡に基づいて作曲した曲で、サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)がロス・インカスの音源を使用してカヴァーしたヴァージョンはヒット曲となった。「エル・ウマウァケーニョ(El Humahuaqueño)」は北アルゼンチンのカーニヴァルの曲で、シャンソン「花祭り(La fête des fleurs)」の原曲。「グァンタナメラ(Guantanamera)」はキューバの歌手ホセイート・フェルナンデス(Joseíto Fernández)が作曲した曲。「ラ・バンバ(La Bamba)」はロス・ロボス(Los Lobos)のカヴァーでも有名なメキシコの舞踏曲

Best Selection

2011年07月09日

Ahmet Kusgoz & Ensemble/Turkish Gypsy Music (2001/2009)

「トルコのジプシー音楽」。タラゴット(木管楽器)、クラリネット、カーヌーン(箱琴)、ヴァイオリン、ウード(リュート)、ダラブッカ・ダウル・ベンディル(太鼓)、デフ(タンバリン)、パーカッションによる、トルコの伝統的なジプシー音楽(器楽アンサンブル)を収録。エキゾティックな近東メロディーと9/8拍子によるファンキーなリズムが特徴のダンス音楽。演奏はアフメット・クスギュズ(クラリネット)他。ベリーダンサーにおすすめ。英国のワールドミュージック/民族音楽のレーベル、ARC Musicより2009年に発売。2001年に発売された「Gypsies of Turkey」を、タイトルを変えて再発したもの

Turkish Gypsy Music

2010年01月22日

Le Mystère des Voix Bulgares (1987)

「ブルガリアの声の神秘」(Nonesuch)。「ブルガリアン・ヴォイス」の世界的流行の発端となった一枚。倍音と不協和音を多用した、神秘的でアジア的な女声合唱。魂を揺さぶるような音楽。スイスの民俗音楽研究者/オルガン奏者のマルセル・セリエが現地ブルガリアで録音。合唱はブルガリア国立放送合唱団。監修はフィリップ・クーテフとクラシミール・キュルクチスキー

Le Mystère des Voix Bulgares

Bali: Gamelan & Kecak (1987)

米国ノンサッチレコードのワールドミュージック・コレクション「ノンサッチ・エクスプローラー」シリーズの一つ。インドネシア、バリ島のガムラン(打楽器アンサンブル)、ケチャ(男性合唱によるトランス舞踏音楽)その他の伝統音楽をノンサッチレコードの録音技師、デイヴィッド・ルイストンが現地でデジタル録音したもの。音質は良好。ガムランの金属的な音色が美しい

Bali: Gamelan & Kecak

JVC WORLD SOUNDS 雅楽〜日本の宮廷音楽 (1981)

ビクターの世界の民族音楽シリーズ、「JVCワールド・サウンズ」の一つ。雅楽は中国や朝鮮等のアジア大陸からの伝来音楽と日本古来の音楽を基にした日本の伝統的な器楽の総称。大規模な合奏音楽としては世界最古の音楽様式の一つで、宮廷や神社仏閣で式楽として千年以上にわたって受け継がれている。代表的な舞楽曲3曲、中国起源の2曲「萬歳楽」(まんざいらく)「蘭陵王」(らんりょうおう)と朝鮮起源の「納曽利」(なそり)を収録。演奏は東京楽所

JVC WORLD SOUNDS 雅楽〜日本の宮廷音楽