2008年06月22日

Schoenberg, Sibelius/Violin Concertos (Hahn/Salonen, 2007) *

12音技法の超難曲として知られ、滅多に演奏・録音されることがないシェーンベルクの「ヴァイオリン協奏曲」(作品36)と、シベリウスのポピュラーな「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」(作品47)というユニークなカップリング(DG)。米国のヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンとエサ=ペッカ・サロネン指揮、スウェーデン放送交響楽団による、後期ロマン派的な抒情を湛えつつも現代的でシャープな演奏。シェーンベルクの「ヴァイオリン協奏曲」でのヒラリー・ハーンの神業的な超絶技巧のヴァイオリン・ソロが聴きどころ。ビルボードのクラシカル・チャートで1位を記録したヒット作

Schoenberg, Sibelius/Violin Concertos

2008年06月14日

Ligeti, Reich/African Rhythms (Aimard/Aka Pygmies, 2001-2002) *

「アフリカン・リズム―リゲティ、ライヒ、ピグミー音楽のリズムの祭典―」(Teldec)。アフリカ音楽と、アフリカ音楽にインスパイアされたジェルジ・リゲティ、スティーヴ・ライヒの現代音楽曲を、交互に、一枚のアルバムに収録することにより、両者の相互作用を目指した、ピアニストのピエール=ローラン・エマールによるユニークな企画。エマールによるリゲティの「ピアノのための練習曲」第3巻の3曲の録音(第16-18曲。第18曲は世界初録音)と他巻の3曲(第4・8・12曲)の再録音、ライヒの「クラッピング・ミュージック」と「木片のための音楽」(クラベス五重奏の原曲をピアノ曲にアレンジ)、中央アフリカ、アカ・ピグミーのポリフォニックな声楽曲(8曲)を収録。演奏はピエール=ローラン・エマール(クラッピング、ピアノ)とアカ・ピグミーの人たち。エマール自身はこのディスクを「ポリリズムのモザイク」、「リズムとパルスの祝祭」と称している

African Rhythms

2008年05月26日

Brahms/Violin Concerto in D, Op.77 (Neveu, 1948)

ブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77。交響曲のような重厚な響きの曲。フランス人ヴァイオリニスト、ジネット・ヌヴーがハンス・シュミット=イッセルシュテット(指揮)、北ドイツ放送交響楽団と組んだライヴ録音(1948年5月3日、ハンブルク、ムジークハレ)。モノラル録音。ヌヴーの雄渾で力強く、濃密で熱情的なソロが聴きどころ

Violin Concerto in D, Op.77

2008年05月11日

Mozart/Violin Concertos Nos.3-5 (Kremer/Harnoncourt, 1984/1987)

モーツァルトが若い頃(10代後半)に作曲した5曲のヴァイオリン協奏曲のうち、ポピュラーな3曲(第3・4・5番)を収録(DG)。最も有名なのは第5番で、第3楽章のロンドでトルコの行進曲(軍楽)風の音楽を導入しているため「トルコ風」、「トルコ協奏曲」とも呼ばれている。ギドン・クレーメル(vn)、ニコラウス・アーノンクール(指揮)、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による、シャープなタッチのユニークで清新な演奏

Violin Concertos Nos.3-5

2008年05月03日

Meredith Monk/Book of Days (Meredith Monk and Vocal Ensemble, 1989) *

1942年生まれのアメリカの女流作曲家/ヴォイス・パフォーマー/演出家/映画作家/振付師で、「拡張された声楽技術(extended vocal technique)」、「総合パフォーマンス(interdisciplinary performance)」の開拓者の一人として知られるメレディス・モンクが1989年にECM New Series(ECMのクラシカル/現代音楽シリーズ)の一枚として録音したアルバム。非常に美しい、透明感あふれるミニマル的な声楽アンサンブル。映像と音楽のための作品で、中世のユダヤ教徒を登場人物とする同名の自主映画も制作されている

Book of Days

2008年03月15日

Messiaen/Messiaen Edition (various artists, 2005/1963-2000) *

20世紀フランスの作曲家でオルガン奏者、鳥類学者としても知られるオリヴィエ・メシアンの主な作品を概観するCD18枚組の包括的な作品集。1988年にEratoレーベルがメシアンの80歳を記念してリリースした17枚組CD(国内盤タイトル「メシアンの芸術」)がオリジナルで、これに「トゥランガリーラ交響曲」(ケント・ナガノ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、Teldec)を加えてWarner Classicsレーベルが2005年に再発したもの。「前奏曲集」、「アーメンの幻影」、「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」、「4つのリズムのエテュード」、「鳥のカタログ」他のピアノ曲、「天上の饗宴」、「主の降誕」、「聖なる三位一体の神秘についての瞑想」他のオルガン曲、「ミのための詩」、「地と天の歌」、「ハラウィ」他の歌曲、合唱曲「5つのルシャン」、室内楽曲「世の終わりのための四重奏曲」、「キリストの昇天」、「トゥランガリーラ交響曲」、「われ死者の復活を待ち望む」、「峡谷から星たちへ…」他の管弦楽曲、ピアノソロとオーケストラのための「7つの俳諧」他を収録。演奏はイヴォンヌ・ロリオ(p)(メシアンの後妻)、ピエール=ローラン・エマール(p)、メシアン自身(org)、マリー=クレール・アラン(org)、マリウス・コンスタン(指揮)、ピエール・ブーレーズ(指揮)、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団、アルス・ノヴァ合奏団他。18枚目のCDにはメシアンのインタビューを収録。インタビューの完全英訳を含むフランス語・英語のブックレット(311ページ)付属

Messiaen Edition

2008年03月02日

Purcell/Songs and Airs (Kirkby, 1982)

パーセル/歌曲集「嘆きの歌」。17世紀イギリス・バロック期の作曲家、ヘンリー・パーセルの代表的な歌曲16曲を収録。オワゾリール(L'Oiseau Lyre)・レーベルからの発売。セミオペラ「妖精の女王」より「嘆きの歌」、歌曲「音楽は愛の糧」、セミオペラ「インドの女王」より「恋の病から」、セミオペラ「テンペスト、または魔法の島」より「愛する素敵な若者よ」、セミオペラ「アテネのタイモン」より「恋人の心配」、宗教的歌曲「夕べの讃歌」他。演奏はエマ・カークビー(ソプラノ)、クリストファー・ホグウッド(オルガン、スピネット)、アントニー・ルーリー(リュート)他。古楽界における女性歌手の第一人者、エマ・カークビーの天使のような透明感のある美声とノン・ヴィブラート唱法が聴きどころ

Songs and Airs

2008年02月16日

(Various Artists)/Spanish Guitar Favorites (Williams, 1964/1969)

ジョン・ウィリアムズ「アルハンブラ宮殿の思い出〜スペイン・ギター名曲集」。オーストラリア出身のクラシック・ギター奏者、ジョン・ウィリアムズが20代の頃(1964年、1969年)に録音したスペインのギター音楽の名演奏を集めた編集盤。グラナドスの「スペイン舞曲第5番」、「詩的なワルツ集」、「ゴヤの美女」、タレガの「アルハンブラ宮殿の思い出」、アルベニスの「アストゥーリアス」、「タンゴ」、ファリャの「市長の踊り」と「粉屋の踊り」(「三角帽子」より)、「漁夫の歌」(「恋は魔術師」より)、カタルーニャ民謡「アメリアの遺言」、ロドリーゴの「ファンダンゴ」他。乾いた抒情を湛えた、端正で淡々とした趣の演奏。師匠のアンドレス・セゴヴィアも賞賛した優れた技巧

Spanish Guitar favorites

2008年02月10日

Prokofiev/Piano Concerto No.3 (Argerich, 1967)

「ピアノ協奏曲第3番ハ長調」(作品26)はプロコフィエフが作曲した5曲のピアノ協奏曲の中でも最も広く親しまれている作品。ロマン的な抒情性、旋律美と不協和音を多用したモダンな響きとが程よく均衡を保った、ダイナミックで小気味の良い曲。アルゼンチン出身のピアニスト、マルタ・アルゲリッチが若い頃(26歳)にDG(ドイチェ・グラモフォン)でクラウディオ・アバド(指揮)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した鮮烈な演奏。ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト短調」、「夜のガスパール」も収録

Prokofiev/Piano Concerto No.3

2008年01月12日

Prokofiev/Violin Sonatas Nos.1 and 2 (Shoji, 2003)

旧ソ連の社会主義リアリズム政策のもとで書かれたプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ2曲、第1番・第2番を収録。第1番は陰鬱な抒情を湛えた内省的な曲。第2番は古典的な平明さを感じさせる明朗な曲。1999年に史上最年少(16歳)、かつ日本人として初めてパガニーニ国際コンクールで優勝したヴァイオリニスト、庄司紗矢香(vn)と、リトアニア生まれのイスラエル人ピアニスト、イタマール・ゴラン(p)による、繊細なニュアンスにあふれた演奏。ショスタコーヴィチの「4つの前奏曲」と「10の前奏曲」(「24の前奏曲」作品34の曲をドミトリ・ツィガーノフがヴァイオリンとピアノのために編曲したもの)も収録

Violin Sonatas Nos.1 and 2

2007年12月29日

Shostakovich/Piano Concerto No.1, Haydn/Piano Concerto No.11 (Argerich, 1993)

ショスタコーヴィチの「ピアノ協奏曲第1番」(ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲ハ短調、作品35)は、サーカスのアクロバットを思わせるような、ユーモアとウィットに富んだリズミカルで狂騒的な曲。自作の引用やベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」、「失われた小銭への怒り」(ロンド・ア・カプリッチョ)等の他人の作品のパロディーを多数含んでいる。ストラヴィンスキーを好む方におすすめ。イェルク・フェルバー指揮、マルタ・アルゲリッチ(p)、ギイ・トゥーヴロン(tp)、ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団演奏。ハイドンの「ピアノ協奏曲ニ長調」(Hob.XVIII:11)も収録

Shostakovich/Piano Concerto No.1, Haydn/Piano Concerto No.11

2007年12月10日

Mendelssohn/Symphonien Nos.3 & 4 (Abbado, 1984/1985)

ドイツ初期ロマン派の作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」と第4番「イタリア」。第3番は濃厚なロマンティシズムを湛えた幻想的な曲。第4番は躍動するリズムと明朗快活な旋律の人気曲。クラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団によるメンデルスゾーン交響曲全集からの抜粋。序曲「フィンガルの洞窟」も収録

メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」

2007年12月01日

Xenakis/Iannis Xenakis (ed. RZ 1015-16) (Various Artists, 2003/1969-1974) *

ギリシャの現代音楽の作曲家、ヤニス・クセナキスの重要曲の歴史的録音(1960年代末〜1970年代前半)を集めた編集盤(2枚組CD)。ドイツの現代音楽のレーベル、EDITION RZから2003年に発売。収録曲の大半はフランスのレーベル、EratoからLPで出ていたものと同じだが、Erato版はCD化されていないので貴重な復刻といえる。ディスク1は「モントリオールのポリトープ」(4つのオーケストラのための音と光の情景。1967年モントリオール万博のフランス館のために作られた曲。マリウス・コンスタン指揮、フランス国立放送アルス・ノヴァ合奏団演奏)、「ノモス・ガンマ」(聴衆の中に分散した98人の音楽家のための。シャルル・ブリュック指揮、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団演奏)等の管弦楽曲を収録。ディスク2は8トラック・テープのための電子音楽2作品、「ペルセポリス」(ノイジーな轟音ミュージック・コンクレート。ダニエル・タイゲが2003年にベルリン工科大学の電子音楽スタジオでミックス・リマスターしたもの)と「クリュニーのポリトープ」をクリアな音で収録

Iannis Xenakis

2007年11月22日

Dvorák/Slavonic Dances, opp.46 & 72 (Kubelik, 1973-1974)

スメタナと並ぶチェコ国民学派/ボヘミア楽派の巨匠、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」(作品46・作品72、全16曲)。ブラームスの「ハンガリー舞曲集」と同じく元はピアノ連弾用の曲だったが、その後管弦楽曲として編曲された。チェコ、スロヴァキア、ポーランド、ウクライナ、ユーゴスラヴィアの民族舞曲の形式をベースにした汎スラヴ主義的な音楽。第10番(作品72の2)は抒情的・浪漫的な情趣を湛えた有名曲。指揮はチェコ出身のラファエル・クーベリック。演奏はバイエルン放送交響楽団

Slavonic Dances, opp.46 & 72

2007年10月26日

Mahler/Symphony No.2 (Solti, 1980)

マーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」は、オルガン、舞台裏の楽隊(金管楽器と打楽器)、ソプラノ/アルト独唱、混声合唱を含む大編成のオーケストラによる長大な交響曲(5楽章、80分超)。最終楽章の歌詞はドイツの詩人、クロプシュトックの歌詞による賛歌「復活」を元にマーラーが加筆したもの。サー・ゲオルグ・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団演奏。ショルティは1960年代にロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団やロンドン交響楽団とともにマーラーの交響曲全集を録音しているが、1970年〜1983年にシカゴ響と再び全曲録音を行っている

Symphony No.2

2007年10月19日

Chopin/14 Piano Waltzes (Lipatti, 1950)

ポーランドの作曲家・ピアニスト、フレデリック・ショパンのワルツ集(第1番〜第14番)。ルーマニアのピアニスト、ディヌ・リパッティの歴史的名演(EMI)。1950年のモノラル録音で音質は良くないが、演奏自体は端正かつ典雅で技術的にも素晴らしく、詩情と哀愁を湛えたショパンのワルツが堪能できる。夜想曲第8番、マズルカ第32番他も収録

14 Piano Waltzes

2007年10月12日

Mozart/Requiem (Gardiner, 1986)

死者の追悼のためのミサ曲「レクイエム」(K.626)はモーツァルトの遺作で未完の作品。いわゆる「モツレク」。モーツァルトの弟子のフランツ・クサヴァー・ジュスマイヤーにより補筆完成されている(ジュスマイヤー版)。ロマン派的な過剰な情念を排した、オリジナル楽器による清新な演奏。清楚な響きの合唱も秀逸。ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、イギリス・バロック管弦楽団、モンテヴェルディ合唱団。モーツァルトのもう一つの印象的な教会作品「キリエ」ニ短調(K.341)も収録

Requiem

2007年10月02日

Messiaen/Vingt Regards sur l'Enfant-Jésus (Aimard, 1999) *

フランスの作曲家、オリヴィエ・メシアンの「幼子イエスに注ぐ20のまなざし」はカトリシズムをベースにした長大なピアノ組曲(約2時間)。「移調の限られた旋法」、「不可逆的なリズム」、素材としての「鳥の歌」の使用など、メシアン独自の音楽語法が盛り込まれた代表作の一つ。20の楽章から成り、ライトモティーフとして機能する複数の循環主題により全体が有機的に構成されている。フランスのピアニスト、ピエール=ローラン・エマールによる明晰かつ精緻な演奏。素晴らしいです。2枚組CD

Vingt Regards sur l'Enfant-Jésus

2007年09月27日

Liszt/André Watts Plays Liszt (Watts, 1984/1985)

「リスト:ラ・カンパネラ(ピアノ名曲集)」。アンドレ・ワッツはロマン派、特にフランツ・リストの演奏に定評のあるドイツ出身のピアニスト。リストの「パガニーニによる大練習曲」より第3曲嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」〜第4曲ホ長調〜第5曲ホ長調「狩」、「巡礼の年第1年:スイス」より「ワレンシュタット湖畔で」、「巡礼の年第3年」より「エステ荘の噴水」、「ハンガリー狂詩曲第13番イ短調」、「暗い雲」、「調性のないバガテル」、「超絶技巧練習曲第10番ヘ短調」他を収録。EMIから出た2枚のアルバム、「André Watts Plays Liszt: Album 1」と「2」から12曲を抜粋。歌心にあふれた技巧的かつ優美な演奏。特に「ラ・カンパネッラ」は聴きどころ。「暗い雲」と「調性のないバガテル」はリストの晩年の無調的な曲

André Watts Plays Liszt

2007年09月04日

Brahms/3 Intermezzi Op.117, 6 Klavierstücke Op.118, 4 Klavierstücke Op.119 (Afanassiev, 1992) *

ブラームス「後期ピアノ作品集」。ロシアの個性派ピアニストで作家としても知られるヴァレリー・アファナシエフの録音。「3つの間奏曲」(作品117)、「6つのピアノ小品」(作品118)、「4つのピアノ小品」(作品119)を収録。時々極端にテンポが遅くなる独特の解釈。寂寞感と静謐感あふれる美しい演奏。「零度のブラームス」。ブラームスの晩年のピアノ小品はグレン・グールドの録音が絶品だがこれもかなりいい

3 Intermezzi Op.117, 6 Klavierstücke Op.118, 4 Klavierstücke Op.119

2007年08月20日

Chopin/Polonaises, Andante Spianato and Grande Polonaise (Rubinstein, 1950-1951)

ポーランドの作曲家・ピアニスト、フレデリック・ショパンのピアノ独奏曲、ポロネーズ7曲と「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を収録。ポロネーズはポーランド起源の舞曲形式で、緩いテンポの4分の3拍子の曲。第3番イ長調Op.40-1「軍隊」と第6番変イ長調Op.53「英雄」は非常に有名。第7番変イ長調Op.61「幻想ポロネーズ」は晩年の作品で、夢幻的な雰囲気の幻想曲風の曲。「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」は快活で華やかな初期の曲。ポーランドの巨匠、アルトゥール・ルービンシュタインはショパンのポロネーズを3回(1934-1935年のSP(EMI)、1950-1951年のモノラルLP(RCA)、1964年のステレオLP(RCA))録音しているが、これは2回目のもの

Polonaises, Andante Spianato and Grande Polonaise

2007年07月23日

Haydn/String Quartets, Op.76, Nos.3-4, Hob.III:77 "Emperor", Hob.III:78 "Sunrise" (Takács Quartet, 1987/1988)

オーストリアの作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは多くの弦楽四重奏曲を作曲し、「弦楽四重奏曲の父」と呼ばれたが、第77番ハ長調(作品76の3)「皇帝」はそのなかでも最もポピュラーな曲。第2楽章はハイドンが作曲したオーストリア帝国の国歌「神よ、皇帝フランツを守り給え」(皇帝讃歌)の変奏曲であり、この曲は現在はドイツ連邦共和国の国歌となっている。演奏はタカーチ弦楽四重奏団。ハイドンの弦楽四重奏曲第78番変ロ長調(作品76の4)「日の出」とドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番ヘ長調作品96「アメリカ」も収録

String Quartets, Op.76, Nos.3-4, Hob.III:77 'Emperor', Hob.III:78 'Sunrise'

2007年07月08日

Holst/The Planets (Tomita, 1976)

冨田勲/惑星

日本の作曲家・編曲家・シンセサイザー奏者の冨田勲がグスターヴ・ホルストの管弦楽組曲「惑星」をモーグ・シンセサイザーとメロトロンを使用して演奏した作品。「月の光」(ドビュッシー、1974年)、「展覧会の絵」(ムソルグスキー、1975年)、「火の鳥」(ストラヴィンスキー、1976年)に続いて1977年に米国のRCAレコードから「Tomita」名義でリリースされた4枚目のアルバム。太陽系を横断する宇宙船の旅を模したようなスペクタクルな立体音響作品であり、ロケットの発射音や管制塔との交信音などのSEも使われている。1970年代の電子音楽の黎明期における先駆的な名作の一つ

惑星

2007年07月01日

Handel/12 Concerti Grossi, Op.6 (Pinnock, 1981-1984)

ヘンデルの「合奏協奏曲」作品6。ドイツ生まれでイギリスに帰化したバロック期の作曲家、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの「合奏協奏曲」作品6の全曲(12曲)を収録(CD3枚組)。コレッリの合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)の形式(「コンチェルティーノ」と呼ばれる独奏楽器群と「リピエーノ」と呼ばれるオーケストラの総奏からなる合奏)を基にしているが、ヘンデルはリピエーノを拡大して管楽器を追加している。伸びやかで開放的、抒情的で牧歌的な音楽。J.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲」ほど緻密な構成ではないためリラックスして聴ける。「合奏協奏曲ハ長調《アレクサンダーの饗宴》」、「2つの合奏体のための協奏曲」第2番・第3番も収録。トレヴァー・ピノック指揮、イングリッシュ・コンサート演奏

12 Concerti Grossi, Op.6

2007年06月23日

J.S. Bach/Switched-On Bach (Wendy Carlos, 1968)

「スウィッチト・オン・バッハ」。アメリカの作曲家・シンセサイザー奏者のウェンディ・カーロス(1972年に性転換手術(性別適合手術)を受け性別を女性に変更。手術前の男性名はウォルター・カーロス)が、「G線上のアリア」、「2声のインヴェンション」、「主よ、人の望みの喜びよ」、「前奏曲とフーガ」2番・7番(「平均律クラヴィーア曲集第1巻」より)、「目覚めよと呼ぶ声あり」、「ブランデンブルク協奏曲」第3番他のヨハン・セバスチャン・バッハの楽曲をモーグ・シンセサイザーで演奏し、8トラックのテープレコーダーを使用した多重録音により制作したアルバム(1968年)。50万枚を売りプラチナ認定となった最初のクラシックのアルバムであり、グラミー賞3部門(最優秀クラシックアルバム賞他)も獲得。それまで実験的な現代音楽でしか使われていなかったシンセサイザーを一般に普及させ、後の音楽シーンに多大な影響を与えた作品

Switched-On Bach

2007年06月17日

Brahms/21 Hungarian Dances (Abbado, 1982)

ドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームスの「ハンガリー舞曲集」(全21曲)。第11・14・16番はブラームスのオリジナル、その他はロマ(ジプシー)の民俗音楽をブラームスが編曲したもの。もとはピアノの4手連弾用に書かれたものだが、これは管弦楽用の編曲版。第1・3・10番はブラームス自身の編曲で、それ以外はドヴォルザーク他が編曲したもの。第5番は誰もが知っている超有名曲。クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏

21 Hungarian Dances

2007年06月11日

Honegger/Jeanne d'Arc au Bûcher, Une Cantate de Noël (Baudo, 1966/1974) *

フランス生まれのスイスの作曲家で近代フランス6人組の1人、アルテュール・オネゲルの劇的オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(1935年)と「クリスマス・カンタータ」(1953年)を収録した2枚組CD。「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(セルジュ・ボド指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団演奏)は、独唱、語り、児童合唱、混声合唱、オンド・マルトノ(電子楽器)をフィーチュアした、オペラや受難曲のようなスタイルのドラマティックで感動的な舞台作品。オネゲルの遺作となった作品「クリスマス・カンタータ」(セルジュ・ボド指揮、プラハ交響楽団演奏)も非常に印象的な声楽曲

Jeanne d'Arc au Bûcher, Une Cantate de Noël

2007年06月06日

Poulenc/Piano Works (Rogé, 1986/1989)

プーランク「ピアノ曲集」。フランス近代音楽の作曲家でフランス6人組の一人、フランシス・プーランクのピアノ曲集(CD2枚組)。「ナゼルの夜」、「3つのノヴェレッテ」、「3つの常動曲」、「3つの小品」、「ユモレスク」、「8つの夜想曲」、「2つの間奏曲」他を収録。旋律と和音重視の軽妙洒脱な作風。古典派、特にモーツァルトに似た簡素で明快な音楽。ピアノ演奏はパスカル・ロジェ

Piano Works

2007年05月31日

Boulez/The Three Piano Sonatas (Jumppanen, 2004) *

フランスの現代音楽の作曲家・指揮者、ピエール・ブーレーズが若い頃に作曲した前衛的なピアノ曲、ピアノ・ソナタ第1番・第2番・第3番を収録。第3番はジョン・ケージの「偶然性の音楽」とマラルメの「書物」の概念にインスパイアされた「管理された偶然性」の手法による作品。演奏はブーレーズ自身がオーディションで選んだフィンランド出身のピアニスト、パーヴァリ・ユンパネン

The Three Piano Sonatas

2007年05月22日

Schubert/Winterreise (Dietrich Fischer-Dieskau, 1972)

オーストリアの作曲家、フランツ・シューベルトの「冬の旅」。ドイツの抒情詩人、ヴィルヘルム・ミュラーの詩による連作歌曲集(全24曲)。失恋をテーマにした陰鬱な音楽。失意と絶望の心象風景。ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)はこの曲を7回も録音しているが、これは1972年のもの(ドイチェ・グラモフォン)。ピアノ伴奏はジェラルド・ムーア

Winterreise

2007年05月15日

Vaughan Williams/Fantasia on a Theme by Thomas Tallis, The Lark Ascending, Five Variants of Dives and Lazarus, Fantasia on Greensleeves (Marriner, 1972)

イギリスの作曲家、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの管弦楽曲集。イギリスの田園風景を想起させるような素朴で牧歌的な作風。「グリーンスリーヴスによる幻想曲」はヴォーン・ウィリアムズの歌劇「恋するサー・ジョン」の間奏曲をラルフ・グリーヴズが編曲したもので、イギリスの民謡をベースにした旋律が非常に有名。「トマス・タリスの主題による幻想曲(タリス幻想曲)」、「揚げひばり(舞い上がるひばり)」、「《富める人とラザロ》の5つのヴァリアント」も収録。サー・ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ演奏

Fantasia on a Theme by Thomas Tallis, The Lark Ascending, Five Variants of Dives and Lazarus, Fantasia on Greensleeves

2007年05月11日

Canteloube/Chants d'Auvergne (selection) (Kiri Te Kanawa, 1982-1984)

カントルーブの「オーヴェルニュの歌」(選集)。フランスの作曲家、ジョゼフ・カントルーブが自身の生まれ故郷のオーヴェルニュ地方の民謡にオーケストラ伴奏を付けて編曲した歌集(全5巻27曲)から21曲を収録した選集。フランスの田舎の田園風景のように爽やかで美しい音楽。キリ・テ・カナワ(ソプラノ)、ジェフリー・テイト指揮、イギリス室内管弦楽団演奏

Chants d'Auvergne (selection)

2007年05月03日

Brahms/Piano Concerto No.2, Mozart/Piano Concerto No.27, K595 (Böhm/Backhaus, 1967/1955)

ブラームスのピアノ協奏曲第2番変ロ長調(作品83)とモーツァルトのピアノ協奏曲第27番変ロ長調(K.595)(Decca)。ピアニストのヴィルヘルム・バックハウスと指揮者のカール・ベームの二大巨匠の競演。オケはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。どちらも美しい旋律に溢れた曲。ブラームスの2番は「ピアノ独奏付き交響曲」のような長大かつ重厚な曲で、バックハウス最晩年の演奏。モーツァルトの27番は清澄な響きと物悲しい雰囲気を湛えた晩年の名曲

Brahms/Piano Concerto No.2, Mozart/Piano Concerto No.27, K595

2007年04月15日

Janáček/String Quartets No.1 "Kreutzer Sonata" and No.2 "Intimate Pages" (Smetana Quartet, 1979)

モラヴィア地方出身のチェコの作曲家、レオシュ・ヤナーチェクの弦楽四重奏曲2曲、第1番「クロイツェル・ソナタ」と第2番「ないしょの手紙」を収録。第1番はトルストイの同名の小説にインスパイアされた劇的な曲。第2番はテンポとリズムが目まぐるしく変化する狂騒的な曲で、ヤナーチェクより40歳も年下の人妻、カミラ・ストスロヴァーとの長年に渡る精神的な親交に触発されて書かれたもの。どちらもヤナーチェクが晩年(20世紀)に書いた現代的で技巧的な曲。スメタナ四重奏団による4度目の録音。1979年、プラハでのライヴ録音

String Quartets No.1 Kreutzer Sonata and No.2 Intimate Pages

2007年04月02日

Beethoven/String Quartets Nos.12 & 14 (Alban Berg Quartett, 1981/1983)

技巧上の円熟を極めたベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲2曲、第12番変ホ長調作品127と第14番嬰ハ短調作品131を収録。第12番は明るく穏やかな雰囲気の曲、第14番は第13番、第15番と並ぶベートーヴェンの最盛期の作品で、よりロマン的で内省的な曲。アルバン・ベルク四重奏団による最初の弦楽四重奏曲全集録音からの抜粋

String Quartets Nos.12 & 14

2007年03月26日

Ligeti/György Ligeti Edition 3, Works for Piano: Études, Musica Ricercata (Aimard, 1995/1996) *

「リゲティ・エディション3:ピアノのための作品集」。ルーマニア出身のハンガリー人作曲家、ジェルジ・リゲティのピアノ作品集。ポスト・バルトーク的な作風。「ピアノのための練習曲集」(第1巻全6曲(1985)、第2巻全8曲(1988-1994)、第3巻より第15曲「白の上の白」(1995)を収録)は、スカルラッティ、ショパン、シューマン、ドビュッシー、アフリカ音楽、セロニアス・モンクやビル・エヴァンスのジャズピアノの技法、コンロン・ナンカロウの自動ピアノのための作品等にインスパイアされたポリリズミックな曲。「ムジカ・リチェルカータ」は限定された音階を使用した初期(1950年代)の作品。演奏はピエール=ローラン・エマール

György Ligeti Edition 3

2007年03月18日

Dvorák/String Quartet No.12 in F Major, Op.96 "American", Tchaikovsky/String Quartet No.1 in D Major, Op.11 "Andante Cantabile" (Smetana String Quartet, 1966)

ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番ヘ長調作品96「アメリカ」はドヴォルザークの室内楽曲中最もポピュラーな曲で、黒人霊歌やアメリカ・インディアンの民謡などのアメリカ音楽の語法を使用した、土俗的で親しみやすい旋律のポップで感傷的な曲。チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番ニ長調作品11「アンダンテ・カンタービレ」は繊細で美しい旋律が多い佳曲。第2楽章の冒頭の有名な旋律はウクライナの民謡をもとにしたもので、単独で演奏されることも多い。演奏はスメタナ四重奏団(チェコ)

Dvorák/String Quartet No.12 in F Major, Op.96 American, Tchaikovsky/String Quartet No.1 in D Major, Op.11 Andante Cantabile

2007年03月11日

Schubert/Piano Quintet in A Major "The Trout" (Richter, 1980)

シューベルトのピアノ五重奏曲イ長調D.667「鱒」。繊細な詩情を湛えた爽やかな室内楽曲。ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにコントラバスという編成。第4楽章はシューベルトの初期の歌曲「鱒」の旋律を使用した変奏曲。スヴィアトスラフ・リヒテル(ピアノ)、ボロディン弦楽四重奏団団員、ゲオルク・ヘルトナーゲル(コントラバス)による演奏。1980年、オーストリアのホーエネムス城でのライヴ録音

Piano Quintet in A Major The Trout

2007年02月25日

Beethoven/Piano Sonatas No.17 "Tempest", No.14 "Waldstein", No.26 "Les Adieux" (Gilels, 1972/1974/1981)

ピアノ・ソナタ第21番ハ長調(op.53)「ヴァルトシュタイン」は、第23番「熱情」と並ぶベートーヴェンの中期の傑作の一つ。旧ソ連の巨匠、エミール・ギレリスの晩年の録音。甘さ控えめの骨太な演奏。第17番ニ短調(op.31-2)「テンペスト」、第26番変ホ長調(op.81a)「告別」も収録

Piano Sonatas No.17 Tempest, No.14 Waldstein, No.26 Les Adieux

2007年02月11日

Yuji Takahashi Plays Xenakis/Evryari, Herma, Messiaen/Quatre Études de rythme (Takahashi, 1976) *

高橋悠治によるヤニス・クセナキスとオリヴィエ・メシアンの現代ピアノ独奏曲の演奏。クセナキスの「エヴリアリ」と「ヘルマ」はいずれも人間が演奏することを想定していないような難曲。「エヴリアリ」は数学の「樹形図」に基づく作曲技法による最初の曲で、「枝分かれする線」としてのメロディーとパルス構造が特徴。高橋悠治のために書かれた「ヘルマ」は記号論理学(ブール代数)をベースにした曲で、ピアノの鍵盤の集合の演算により構成されている。メシアンの「4つのリズムのエチュード」も収録

Yuji Takahashi Plays Xenakis/Evryari, Herma, Messiaen/Quatre Études de rythme

2007年02月03日

Brahms/String Sextets op.18 & op.36 (Members of the Berlin Philharmonic Octet, 1966-1973)

ブラームスの「弦楽六重奏曲第1番」変ロ長調(作品18)はロマン派室内楽の名曲の一つ。ヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2による重厚な響き。落ち着いた雰囲気。第2楽章の情熱的でロマンティックな旋律は非常に有名で、ルイ・マルの映画「恋人たち」で使われた曲としても知られている。演奏はベルリン・フィルハーモニー八重奏団員。「弦楽六重奏曲第2番」ト長調(作品36)、「ピアノ五重奏曲」ヘ短調(作品34)、「クラリネット五重奏曲」ロ短調(作品115)も収録

ブラームス:弦楽六重奏曲第1番&第2番

2007年01月20日

Penderecki/Threnody for the Victims of Hiroshima, Canticum Canticorum Salomonis, De Natura Sonoris Nos. 1 & 2 (Penderecki, 1972-1975)

ポーランドの作曲家・指揮者、クシシュトフ・ペンデレツキが自作を指揮した録音(EMIクラシックスのMatrixシリーズのNo.5)。52の弦楽器のための「広島の犠牲者に捧げる哀歌」はトーン・クラスターを駆使した有名曲。「アナクラシス」、「デ・ナトゥーラ・ソノリス」(響きの性質について)第1・第2、弦楽器とオーケストラのための「カプリッチョ」、合唱とオーケストラのための「ソロモンの雅歌」他も収録。不安や緊張感を煽るような音響効果。SF映画やホラー映画のBGMに最適。「アナクラシス」はロンドン交響楽団、その他はポーランド国立放送交響楽団の演奏

Threnody for the Victims of Hiroshima, Canticum Canticorum Salomonis, De Natura Sonoris Nos. 1 & 2

2007年01月13日

Varèse/Arcana, Octandre, Offrandes, Intégrales, Déserts (Lyndon-Gee, 2000) *

フランス生まれのアメリカの現代音楽の作曲家、エドガー・ヴァレーズの作品集。ナクソスからのリリース。オーケストラ曲「アルカナ」、ソプラノと室内楽のための「オフランド(捧げ物)」、「オクタンドル(8弁雌雄両性花)」、「アンテグラル(積分)」、14管とピアノと5つの打楽器と2トラックのテープのアンサンブル曲「デゼール(砂漠)」を収録。打楽器の多用による音響とリズムの強調が特徴の、鮮烈でエネルギッシュな音楽。クリストファー・リンドン=ギー指揮、マリーズ・カステ(ソプラノ)、ポーランド国立放送交響楽団演奏

Arcana, Octandre, Offrandes, Intégrales, Déserts

2007年01月05日

Elgar/Enigma Variations, Pomp and Circumstance Marches (Solti, 1974/1976)

近代イギリスの作曲家、エドワード・エルガーの管弦楽曲集。「エニグマ変奏曲」(管弦楽のための独創主題による変奏曲。Op.36)は主題と14の変奏による管弦楽曲。行進曲「威風堂々」(Op.39)は全5番からなる管弦楽のための行進曲。行進曲第1番の旋律は非常に有名で、さまざまな場面で演奏される。ロマン派的で国民主義的な作風。サー・ゲオルグ・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団(エニグマ変奏曲)、ロンドンフィルハーモニー管弦楽団(威風堂々)演奏

Enigma Variations, Pomp and Circumstance Marches

2006年12月30日

Messiaen/Éclairs sur l'Au-Delà... (Rattle, 2004) *

オリヴィエ・メシアンの晩年の大規模な管弦楽曲「彼方の閃光」。1992年のニューヨーク・フィルハーモニックの創立150周年を記念して委嘱された作品で、全11楽章、総勢128名で演奏される大作。カトリシズム(新約聖書の「ヨハネの黙示録」)を題材とする5楽章のあいだに鳥の歌、星の音楽などの楽章が挿入されている。サー・サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるシャープな演奏。メシアンの「トゥランガリーラ交響曲」を好む人におすすめ

Éclairs sur l'Au-Delà...

2006年12月21日

Ligeti, Nono, Boulez, Rihm/Wien Modern (Abbado, 1988)

指揮者のクラウディオ・アバドによって1988年に創始された現代音楽の祭典、ウィーン・モデルン(ウィーン現代音楽祭)の第1回の録音。ヴォルフガング・リーム「出発」、ジェルジ・リゲティ「アトモスフェール」「ロンターノ」、ルイジ・ノーノ「愛の歌」、ピエール・ブーレーズ「ノクタシオン I-IV」を収録。リゲティの「アトモスフェール〜大オーケストラのための」は、いわゆる「トーン・クラスター」技法とマイクロポリフォニーによる管弦楽曲として有名。クラウディオ・アバド指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・ジュネス合唱団によるクリアでシャープな演奏

Wien Modern

2006年12月15日

Arturo Benedetti Michelangeli Plays Debussy (Michelangeli, 1971/1978/1988)

「アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ・プレイズ・ドビュッシー」。ドビュッシーのピアノ曲、「前奏曲集」第1巻・第2巻、「子供の領分」、「映像」第1集・第2集を収録(CD2枚組)。全音音階とアルペジオの使用、和声の平行進行、多彩なリズムと豊かな色彩感覚が特徴のイマジネイティヴな音楽。イタリアのピアニスト、アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリによるマニエリスティックな演奏(ドイチェ・グラモフォン)。「映像」第1集・第2集はおすすめ

Arturo Benedetti Michelangeli Plays Debussy

2006年10月26日

Takemitsu/November Steps, Viola Concerto "A String around Autumn", Requiem for Strings, Ceremonial, My Way of Life (Ozawa, 1989-1996)

オリヴィエ・メシアンやジョン・ケージ等に影響された独自の作風で知られる日本の現代音楽の作曲家、武満徹の作品集。「ノヴェンバー・ステップス 〜尺八、琵琶とオーケストラのための」は和楽器の尺八と琵琶を使用した有名曲。「弦楽のためのレクイエム 〜弦楽オーケストラのための」はストラヴィンスキーが絶賛した初期の作品。晩年の3作品、「ア・ストリング・アラウンド・オータム 〜ヴィオラとオーケストラのための」、「セレモニアル 〜オーケストラと笙のための」、「マイ・ウェイ・オブ・ライフ ─マイケル・ヴァイナーの追憶に─ 〜バリトン、混声合唱、オーケストラのための」も収録。小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラ演奏

November Steps