2008年07月12日

Stan Getz-Charlie Byrd/Jazz Samba (1962)

サックス奏者のスタン・ゲッツとギタリストのチャーリー・バードによるボサノヴァ・アルバム。有名なスタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルトの「Getz/Gilberto」の前年にリリースされた、アメリカのジャズ・ミュージシャンによる最初の本格的なボサノヴァ・アルバムであり、商業的にも成功し(全米ポップアルバムチャート1位)、1960年代中頃のアメリカのボサノヴァ・ブームの発火点となった。メランコリックな抒情性を湛えたイージーリスニング・ジャズ風の音。アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の2曲、シングル・ヒットとなった「Desafinado」(ディサフィナード)と「Samba de uma Nota So」(ワン・ノート・サンバ)を収録

Jazz Samba

2008年04月14日

John Zorn/Spy Vs. Spy: The Music of Ornette Coleman (1988)

米国の前衛サックス奏者、ジョン・ゾーンがフリージャズの先駆者、オーネット・コールマンの曲17曲をハードコア・パンク風の解釈で演奏した作品。2サックス、2ドラムとベース(ジョン・ゾーン(as)、ティム・バーン(as)、ジョーイ・バロン(ds)、マイケル・ヴァッチャー(ds)、マーク・ドレッサー(b))による高速、高密度の演奏。ジョン・ゾーンのネイキッド・シティ(Naked City)やノイジーなロックを好む方におすすめ

Spy Vs. Spy: The Music of Ornette Coleman

2008年03月30日

The Oscar Peterson Trio/We Get Requests (1964)

カナダのジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソン(p)とレイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(ds)のトリオによる1964年のスタジオ・セッション(Verve)。曲はアントニオ・カルロス・ジョビンのボサノヴァ「Corcovado」「The Girl from Ipanema」、映画音楽「Days of Wine and Roses」(ヘンリー・マンシーニ)、ミュージカル曲「People」(ジュール・スタイン)「Have You Met Miss Jones?」(リチャード・ロジャース)等の当時のポップ・ソングが中心。繊細で上品なピアノタッチによるリズミックでスウィンギーな演奏

We Get Requests

2008年01月22日

Jimmy Smith/Back at the Chicken Shack (1960)

「鶏小屋の裏で」。ハモンドオルガン(B-3)の演奏で知られるアメリカのジャズ・ミュージシャン、オルガン奏者のジミー・スミスのブルーノート・レーベルでの録音。メンバーはスタンリー・タレンタイン(ts)、ケニー・バレル(g)、ドナルド・ベイリー(ds)。ヒットアルバム「Midnight Special」と同一セッションによる録音。ファンキーでブルージーなソウル・ジャズの古典の一つ。リラックスして聴ける一枚

Back at the Chicken Shack

2007年11月13日

Miles Davis/In a Silent Way (1969)

「Bitches Brew」の半年前の録音。電気楽器を本格導入したフュージョン・スタイルの先駆的な作品。エレクトリック・ピアノ2台、オルガン、エレキギターを加えたセッション録音をマイルス・デイヴィスとプロデューサーのテオ・マセロが編集したもの。参加ミュージシャンはマイルス・デイヴィス(tp)、チック・コリア(el-p)、ハービー・ハンコック(el-p)、ジョー・ザヴィヌル(el-p、organ)、デイヴ・ホランド(b)、ジョン・マクラフリン(el-g)、ウェイン・ショーター(ss、ts)、トニー・ウィリアムス(ds)。絵画的な静謐さを湛えたクールで牧歌的な演奏

In a Silent Way

2007年11月07日

阿部薫/彗星パルティータ (1973)

1970年代の日本の前衛ジャズ・シーンで活動し、1978年に29歳の若さで夭折した孤高のアルト・サックス奏者。高柳昌行(g)と「解体的交感」(1970年)を録音後、吉沢元治(b)、山下洋輔(p)、近藤等則(tp)、ミルフォード・グレイヴス(ds)、デレク・ベイリー(g)等と共演。これは1973年に録音され、1981年にLP2枚組として発売されたソロアルバム(後にCD2枚組として再発)。アルト演奏のスピードの極限を極めるかのような凶暴かつ濃密なフリー・インプロヴィゼーション。アルバート・アイラーやジョン・ゾーンを好む方におすすめ

彗星パルティータ

2007年10月31日

Grant Green/Idle Moments (1963)

アーシーでブルージーなギタープレイとファンキーなシングルノートのメロディーで知られるアメリカのジャズ・ギタリスト、グラント・グリーンの名録音(ブルーノート・レーベル)。ジョー・ヘンダーソン(ts)、ボビー・ハッチャーソン(vibes)、デューク・ピアソン(p)、ボブ・クランショウ(b)、アル・ヘアウッド(ds)参加。タイトル曲「Idle Moments」はデューク・ピアソンのオリジナルで、超スローなテンポのドリーミーな曲。「Django」はザ・モダン・ジャズ・クァルテットの曲(ジョン・ルイス作曲)。リラックスして聴ける、エレガントなハードバップ・ギタージャズの名作

Idle Moments

2007年09月20日

Lee Morgan/The Sidewinder (1963)

ジャズ・トランペット奏者のリー・モーガンの大ヒットアルバム(Blue Note)。米国ビルボード誌の「ポップ」アルバムチャートで25位を記録。ジョー・ヘンダーソン(as)との2管クインテットによる演奏。有名なタイトル曲「The Sidewinder」は8ビートのリズムによるファンキーなブルース/ソウル・ジャズの名曲。その他の曲は軽快にスウィングするハード・バップ曲

The Sidewinder

2007年09月10日

Kenny Burrell/Midnight Blue (1963)

アメリカのジャズ・ギタリスト、ケニー・バレルの傑作リーダー作(ブルーノート・レーベル)。ケニー・バレル(g)、メジャー・ホリー(b)、ビル・イングリッシュ(ds)のピアノレス・トリオにスタンリー・タレンタイン(ts)、レイ・バレット(conga)を加えた編成。ミディアム/スローテンポのブルースが中心。ブルージー&スウィンギー。くつろいで聴ける一枚。「Chitlins con Carne」、「Midnight Blue」、「Saturday Night Blues」収録

Midnight Blue

2007年08月27日

Art Tatum/1932-1934 (1932-1934)

セルゲイ・ラフマニノフ、ウラディミール・ホロヴィッツ、アルトゥール・ルービンシュタイン、ジョージ・ガーシュウィンも驚嘆し、「狂ったショパン」(ジャン・コクトー)、「世界の八番目の不思議」(カウント・ベイシー)などと形容された超絶技巧(超高速ストライド奏法)で知られるアメリカのジャズピアニスト、アート・テイタムの最初期の録音。女性歌手、アデレイド・ホールの伴奏4曲とピアノソロ21曲を収録。「Tiger Rag」(2ヴァージョン)、「Liza (All the Clouds'll Roll Away)」収録

1932-1934

2007年08月15日

Oliver Nelson/The Blues and the Abstract Truth (1961) *

アルト/テナー奏者、作編曲家のオリヴァー・ネルソンの録音のなかでも最も評価の高いアルバム。フレディ・ハバード(tp)、エリック・ドルフィー(fl、as)、ビル・エヴァンス(p)他著名なミュージシャンが参加。古典的なブルース形式の現代的な解釈。ドルフィーとエヴァンスのソロが印象的だが統一感のあるアンサンブル。全曲オリヴァー・ネルソンの作編曲

The Blues and the Abstract Truth

2007年08月06日

Charlie Parker and Dizzy Gillespie/Bird and Diz (1950)

2人のビバップ創始者、チャーリー・パーカー(as)とディジー・ガレスピー(tp)の双頭クインテット(セロニアス・モンク(p)、カーリー・ラッセル(b)、バディ・リッチ(ds))による歴史的録音(Verve)。陽気でハッピーなビバップ・ジャズ。「Bloomdido」、「Leap Frog」、「Mohawk」収録。パーカーがモンクと競演した唯一の録音

Bird and Diz

2007年07月29日

Sarah Vaughan/Crazy and Mixed Up (1982)

アメリカの女性ジャズ歌手、サラ・ヴォーンが晩年にパブロ・レーベルで録音した名盤。幅広い声域とオペラ歌手のような豊かな声量。「Autumn Leaves」(枯葉)は有名なジャズのスタンダード曲をメロディーも歌詞もなしで全編スキャットのみで歌ったユニークな演奏。ジョー・パス(g)参加。「The Island」、「Love Dance」はブラジルのミュージシャン、イヴァン・リンスの曲のカヴァー

Crazy and Mixed Up

2007年07月16日

Mal Waldron/Left Alone (1959)

ビリー・ホリデイの晩年(1957-1959年)の伴奏者だったピアニストのマル・ウォルドロンが、1959年に逝去したビリー・ホリデイに捧げて録音したアルバム。アルト奏者のジャッキー・マクリーンが参加したタイトル曲「Left Alone」(レフト・アローン)は、物悲しい雰囲気のトーチ・ソングで、日本では非常に有名な人気曲。マル・ウォルドロンがビリー・ホリデイのために作曲し、ビリー・ホリデイが作詞をした曲だが、ビリー・ホリデイ自身はこの曲の録音を残さずにこの世を去った。最後の6トラック目はマル・ウォルドロンがビリー・ホリデイについて語った短いインタビュー。その他の4曲はジュリアン・ユーエル(b)とアル・ドリアーズ(ds)とのトリオ演奏

Left Alone

2007年04月22日

Horace Silver/Blowin' the Blues Away (1959)

アメリカのジャズピアニスト、作曲家のホレス・シルヴァーがアート・ブレイキーとのバンド、ザ・ジャズ・メッセンジャーズ退団後にブルーノート・レーベルで自身のレギュラー・クインテット(ブルー・ミッチェル(tp)、ジュニア・クック(ts)、ジーン・テイラー(b)、ルイス・ヘイズ(ds))とともに録音したアルバムの一つ。ブルース/ゴスペルをベースにしたファンキーなハードバップ/ソウル・ジャズの好盤。曲は全曲ホレス・シルヴァーのオリジナル。「Blowin' the Blues Away」、「Peace」、「Sister Sadie」収録

Blowin' the Blues Away

2007年04月09日

Sonny Clark Trio/Sonny Clark Trio (1957)

ソニー・クラーク(p)、ポール・チェンバーズ(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)のトリオによる録音(ブルーノート)。繊細なタッチと軽快なスウィング感のメロディアスなハードバップ。「I Didn't Know What Time it Was」(時さえ忘れて)、「Softly, As in a Morning Sunrise」(朝日のようにさわやかに)、「I'll Remember April」(四月の思い出)などのスタンダード曲が中心のリラックスした演奏

Sonny Clark Trio

2007年03月03日

Dexter Gordon/Go! (1962)

テナーサックス奏者のデクスター・ゴードンがブルーノート・レーベルで録音したハード・バップの良作。ゆったりとしたリズムで朗々と歌い上げるアドリブとバラード。ソニー・クラークの軽やかでリズミカルなピアノも好演

Go!

2007年02月17日

Al Di Meola/Elegant Gypsy (1976-1977)

チック・コリアのバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーに在籍していた米国のジャズ・ギタリスト、アル・ディ・メオラの第2リーダー作。ロック/ラテン寄りのフュージョン。速弾きエレクトリック・ギターの超絶技巧。3曲目の「Mediterranean Sundance」(地中海の舞踏)はスペインのフラメンコ・ギターの名手、パコ・デ・ルシアとのアコースティック・ギターのデュエット。ヤン・ハマー(key)、アンソニー・ジャクソン(el-b)、レニー・ホワイト(ds)、スティーヴ・ガッド(ds)他参加。ハードロック、プログレの愛好者にもおすすめ

Elegant Gypsy

2007年01月27日

George Benson/Breezin' (1976)

米国のジャズ・ギタリスト、ポピュラー歌手のジョージ・ベンソンのヒット作(全米ポップアルバムチャート1位)。R&B寄りのポップなフュージョン/クロスオーヴァージャズ。タイトル曲「Breezin'」はボビー・ウォマックの曲をカヴァーしたインスト曲。ヒット曲「This Masquerade」はレオン・ラッセルの曲をカヴァーしたヴォーカル曲。プロデュースはトミー・リピューマ。オーケストラのアレンジ・指揮はクラウス・オーガマン

Breezin'

2006年12月12日

Bill Frisell/Blues Dream (2001)

ジャズ・ギタリスト、ビル・フリゼールの2001年のリーダー作。ビル・フリゼール(エレクトリック/アコースティック・ギター)、グレッグ・ライズ(スティール/スライド・ギター)、ディヴィッド・ピルチ(b)、ケニー・ウォルセン(ds)のクァルテットに3管(tp、as、tb)を加えた編成。アメリカの伝統的なブルース、カントリーをベースにした、奇妙に歪んだ音風景。ゆったりとした包み込むような音。ジャズ的な要素は殆どなし

Blues Dream

John Scofield/Hand Jive (1993)

ジャズ・ギタリストのジョン・スコフィールドのソロ。レギュラー・グループのラリー・ゴールディングス(p、org)、デニス・アーウィン(b)、ビル・ステュワート(ds)、ドン・エイリアス(perc)にアルトサックス奏者のエディ・ハリスを加えた編成。ファンキーなソウル・ジャズ。歪んだ音のブルージーなギターが気持ちいい

Hand Jive

John Zorn, George Lewis, Bill Frisell/News for Lulu (1987) *

ピアノやベース、ドラムを排したジョン・ゾーン(as)、ジョージ・ルイス(tb)、ビル・フリゼール(g)のトリオによる、1950年代後半のブルーノートのハードバップの曲(ケニー・ドーハム、ハンク・モブレー、ソニー・クラーク、フレディ・レッド)のユニークで現代的な解釈。濃縮された簡潔な演奏。緊密なアンサンブル。ディキシーランド・ジャズのようなアヴァンギャルド/フリージャズのような奇妙な音楽

News for Lulu

2006年12月06日

Steve Coleman and Five Elements/World Expansion (1986)

アルトサックス奏者でブルックリンのM-BASE(Macro-Basic Array of Structured Extemporization/構造化された即興のマクロ的な基本配列)派の創立者、スティーヴ・コールマンの初期録音。JMTレーベルでの2作目。エレキギター、エレキベース、ヴォーカルをフィーチュアしたポップ志向の変拍子ファンク。リズムは複雑だけど聴きやすい

World Expansion

2006年12月04日

Joe Pass/Virtuoso (1973)

ジャズ・ギタリスト、ジョー・パスがパブロ・レーベルで録音した無伴奏のギターソロ作品シリーズ、「Virtuoso」(ヴァーチュオーゾ)の第1弾。「Blues for Alican」はオリジナルのブルース曲。それ以外は、コール・ポーターの「Night and Day」(夜も昼も)、ヴィクター・ヤングの「Stella by Starlight」(星影のステラ)、モーガン・ルイスの「How High the Moon」、レイ・ノーブルの「Cherokee」、ジェローム・カーンの「All the Things You Are」他の有名なスタンダード曲の即興演奏。ギター(ギブソンES-175)1本でメロディー、リズム(ベースライン)、ハーモニーのすべてを弾く、オーケストラのような超絶技巧

Virtuoso

2006年11月30日

Pat Metheny Group/Still Life (Talking) (1987)

パット・メセニー(g)とライル・メイズ(p、key)を中心とするグループによる、ヴォイスやパーカッションを多用したブラジル風味のポップなクロスオーヴァー・ジャズ。かなり気持ち良い音

Still Life (Talking)

Pat Metheny Group/Pat Metheny Group (1978)

ギタリストのパット・メセニーとキーボード奏者のライル・メイズ(p、synths、autoharp)を中心とするフュージョン・バンドの第1作。爽やかで透明感あふれるイージー・リスニング寄りのフュージョン・サウンド。メロディックで抒情的な楽曲。「San Lorenzo」、「Phase Dance」、「Jaco」収録

Pat Metheny Group

2006年11月29日

Sun Ra and His Arkestra/Live at Montreux (1976) *

ジャズ・ピアニスト/バンド・リーダーのサン・ラーとビッグ・バンド「アーケストラ」による1970年代の名録音の一つ。スウィング、バップ、フリー・インプロヴィゼーション、アフリカン等の雑多な要素を盛り込んだアヴァンギャルドな音宇宙。サン・ラーのピアノ、電子オルガン、モーグ・シンセの即興演奏が素晴らしい。1976年スイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ録音。2003年に日本で世界初CD化

Live at Montreux

Stanley Clarke/School Days (1976)

チック・コリアのフュージョンバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーに在籍していた名ベーシスト、スタンリー・クラークの4枚目のリーダー作。ポップ志向のファンキーなフュージョン/クロスオーヴァージャズ。エレクトリック/アコースティック・ベースの超絶技巧。スティーヴ・ガッド(ds)、レイモンド・ゴメス(g)、ジョージ・デューク(key)、デヴィッド・サンシャス(key)、ジョン・マクラフリン(g)他参加

School Days

Charlie Haden & Pat Metheny/Beyond the Missouri Sky (Short Stories) (1996)

チャーリー・ヘイデン(b)とパット・メセニー(g)の初デュエット作品。ベースとアコースティック・ギターの二重奏にシンセ、ギター、キーボードをオーバーダビングした、シンプルで抒情的な音。メロディーが美しい、ゆったりとしたテンポのバラードが中心。チャーリー・ヘイデンの「First Song」、ヘンリー・マンシーニの「Two for the Road」、ジム・ウェッブの「The Moon is a Harsh Mistress」、ロイ・エイカフの「The Precious Jewel」、エンニオ・モリコーネの「Cinema Paradiso (main theme)」他

Beyond the Missouri Sky (Short Stories)

Charlie Haden/Liberation Music Orchestra (1969)

ジャズ・ベーシスト、チャーリー・ヘイデンの初リーダー作。カーラ・ブレイ(p)、マイク・マントラー(tp)他、前衛ジャズ・グループのJCOA(ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アソシエーション)のメンバーが参加。スペイン市民戦争やヴェトナム戦争をテーマにした政治的(反戦、反民族主義)な作品。「Song of the United Front」(連合戦線の歌)はハンス・アイスラーの曲をアレンジしたもの。「El Quinto Regimiento/The Fifth Regiment」(第5連隊)、「Los Cuatro Generales/The Four Generals」(4人の将軍)、「Viva la Quince Brigada/Long Live the Fifteenth Brigade」(第15旅団万歳)はスペインの古謡に新しい歌詞を付けたもの。「Song for Ché」はキューバのゲリラ指導者、チェ・ゲバラに捧げる歌。「War Orphans」(戦争孤児)はオーネット・コールマンの曲。1960年代フリー・ジャズの総決算的な傑作。アレンジはカーラ・ブレイ

Liberation Music Orchestra

2006年11月27日

Return to Forever/Romantic Warrior (1976)

ジャズ・キーボード奏者のチック・コリアを中心とするジャズロック・バンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーのポピュラーなヒット作。中世をテーマにしたコンセプト・アルバム。ポップ志向のジャズロック。メンバーはチック・コリア(p、el-p、オルガン、モーグ・シンセ)、スタンリー・クラーク(b)、レニー・ホワイト(ds)、アル・ディメオラ(g)

Romantic Warrior

Weather Report/Heavy Weather (1976)

ジョー・ザヴィヌル(key)とウェイン・ショーター(sax)が率いるフュージョン・ジャズ・バンド。ジャコ・パストリアス(b)正式加入後のベストセラー・アルバム。ポップ指向の音。ジャコのメロディアスでハーモニックなフレットレスベースがかっこいい

Heavy Weather

山下洋輔トリオ/キアズマ (1975)

山下洋輔トリオの「キアズマ」。日本のジャズピアニスト、山下洋輔(p)と坂田明(as)、森山威男(ds)によるベースレス・トリオ。プロレスや格闘技のような肉体的な攻撃性を前面に出したアヴァンギャルドなフリー・ジャズ。セシル・テイラーに少し似ているがテイラーより暴力的。1975年、ドイツのハイデルベルグ・ジャズ・フェスティバルでのライヴ録音

Chiasma

2006年11月25日

Jaco Pastorius/Jaco Pastorius (1975)

音楽シーンに多大な影響を与えた名ベーシスト、ジャコ・パストリアスの1stソロ。フレットレス・エレクトリックベースの超絶技巧とハーモニクス奏法による革新的な音。ハービー・ハンコック(p、key)、ウェイン・ショーター(ss)、サム&デイヴ(vo)他豪華メンバー参加

Jaco Pastorius

2006年11月24日

秋吉敏子=ルー・タバキン・ビッグ・バンド/孤軍 (1974)

秋吉敏子(穐吉敏子)は、1956-1959年にバークリー音楽院に留学後、米国を拠点として活動する日本人女性ジャズピアニスト・作曲家・アレンジャー。フルート奏者・テナーサックス奏者のルー・タバキンとの双頭オーケストラによる最初の録音。デューク・エリントンのようなビッグバンド・ジャズ。和楽器や能の謡(うたい)を導入したタイトル曲「孤軍」は、ビッグバンド・ジャズに日本の伝統芸能の要素を採り入れた記念碑的な作品

Kogun

2006年11月21日

Keith Jarrett/The Köln Concert (1975) *

抒情的で美しい即興演奏のピアノ・ソロ。「Solo Concerts」(ブレーメン、ローザンヌ)ほど冗長ではなく、よりコンパクトな構成。ケルンのオペラ劇場でのライヴ録音

The Köln Concert

Keith Jarrett/Solo Concerts: Bremen and Lausanne (1973)

ポピュラー、クラシカル、現代音楽等の多様な要素を消化した完全即興演奏のピアノ・ソロ。ドイツのブレーメンとスイスのローザンヌでのライヴ録音

Solo Concerts: Bremen and Lausanne

2006年11月20日

Billy Cobham/Spectrum (1973) *

元マハビシュヌ・オーケストラのジャズ・ドラマー、ビリー・コブハムの初リーダー作。ビリー・コブハムの速射砲のような超絶技巧ドラム、ヤン・ハマーのピアノ、エレキ・ピアノ、モーグ・シンセ、トミー・ボーリンのギターをフィーチュアしたエレクトロなジャズ・ロック

Spectrum

Mahavishnu Orchestra With John McLaughlin/Birds of Fire (1972)

ジョン・マクラフリン主導のフュージョン/ジャズロック・グループ、マハビシュヌ・オーケストラのオリジナル・メンバーによるスタジオ録音アルバムの2作目。オリジナル・メンバーはジョン・マクラフリン(el-g)、ジェリー・グッドマン(vn)、ヤン・ハマー(key)、リック・レアード(b)、ビリー・コブハム(ds)。変拍子を多用した激しいジャズ・ロック。ビリー・コブハムのマシンガン・ドラムとジェリー・グッドマンのヴァイオリン・ソロがかっこいい。キング・クリムゾンの「Lark's Tongues in Aspic」等を好むプログレ愛好者におすすめ

Birds of Fire

The Art Ensemble of Chicago/Bap-Tizum (1972) *

1960年代後半にシカゴのAACM(Association for the Advancement of Creative Musicians)から発生した前衛ジャズ・アンサンブル。メンバーは、レスター・ボウイ(tp、フリューゲルホルン、ケルプホルン、ベースドラム、perc、vo)、ロスコー・ミッチェル(sax、cl、ds、perc、vo)、ジョセフ・ジャーマン(sax、アルトフルート、コンガドラム、ヴィブラフォン、perc、vo)、マラカイ・フェイバース(b、ゴング、ログドラム、ホイッスル、vo)、ドン・モイエ(ds、コンガドラム、ベースマリンバ、ゴング、ログドラム、ホイッスル、vo)。アフリカン・パーカッションやヴォイスを織り交ぜた、プリミティヴかつ実験的な即興演奏。1972年、米国の「Ann Arbor Blues and Jazz Festival」でのライヴ録音

Bap-Tizum

2006年11月17日

Herbie Hancock/Head Hunters (1973)

1973年録音の大ヒット作。ジェイムズ・ブラウンやスライ・ストーンに影響されたダンサブルなフュージョン/ジャズ・ファンク。エレクトリックピアノ(フェンダーローズ)とシンセの音がかっこいい。「Chameleon」、「Watermelon Man」収録

Head Hunters

2006年11月16日

Carmen McRae/The Great American Songbook (1971)

ジャズ歌手のカーメン・マクレエがデューク・エリントンの「Satin Doll」、コール・ポーターの「At Long Last Love」、ヘンリー・マンシーニの「The Days of Wine and Roses」、ジョージ・ガーシュウィンの「But Not for Me」、バート・バカラックの「(They Long to Be) Close to You」他のアメリカのポピュラー・ソングを歌った作品。カリフォルニア州ロス・アンジェルスのジャズ・クラブ「ダンテ」でのライヴ録音。くつろいだ雰囲気の心地良い演奏。ギタリストのジョー・パスも好演。ジャズ・ヴォーカルの名演の一つ

The Great American Songbook

Dollar Brand/African Piano (1969)

南アフリカ出身のジャズピアニスト、ダラー・ブランド(その後イスラム名の「アブドゥラ・イブラーヒム」に改名)の無伴奏ピアノソロ。デンマーク、コペンハーゲンでのライヴ録音。アフリカの民俗音楽をベースにしたヨーロピアン・ジャズ的な演奏。アーシーで力強いタッチ。うねるようなリズム。ミニマル的な反復フレーズが生む陶酔感

African Piano

Chick Corea/Return to Forever (1972)

チック・コリア(el-p)と彼のフュージョンバンド、リターン・トゥ・フォーエヴァーによる大ヒット作。メンバーはジョー・ファレル(ss、fl)、スタンリー・クラーク(b、el-b)、フローラ・プリム(vo、perc)、アイアート・モレイラ(ds、perc)。電化楽器とアコースティック・サウンド、ラテン・リズムを融合させた、メロディアスで心地良い音楽

Return to Forever

Chick Corea/Now He Sings, Now He Sobs (1968)

2nd。ピアノ・トリオ編成。新主流派的な柔軟さ。軽妙且つ清新な音楽性

Now He Sings, Now He Sobs

Elvin Jones/Puttin' It Together (1968)

元ジョン・コルトレーン・クァルテットのドラマーだったエルヴィン・ジョーンズのブルーノート・レーベルでの初リーダー作。ジョー・ファレル(ts、ss、fl、piccolo)、ジミー・ギャリソン(b)を従えたピアノレス・トリオ。重厚かつ繊細なポリリズミック・ドラムがかっこいい。ジョー・ファレルとジミー・ギャリソンも好演

Puttin' It Together

McCoy Tyner Quartet/Sahara (1972)

1971年に結成されたマッコイ・タイナー(p)のレギュラー・クァルテットによる録音。マイルストーン・レーベルでの第1作。攻撃的でパワフルな曲、琴を使った静謐な曲など

Sahara

McCoy Tyner/The Real McCoy (1967)

エルヴィン・ジョーンズ(ds)とともにジョン・コルトレーンのクァルテットを辞したマッコイ・タイナー(p)のブルーノート・レーベルでの初リーダー作。モーダルかつエネルギッシュな演奏。エルヴィンのグルーヴィーなドラミング、シンバル・レガートがかっこいい。新主流派ジャズの傑作。「Passion Dance」「Four by Five」収録

The Real McCoy

Cecil Taylor/Silent Tongues: Live at Montreux '74 (1974) *

1974年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのピアノソロのライヴ録音。ドラム演奏のような打楽器的な音。よく練られた楽曲構成。ノイジーでアヴァンギャルドだけどかっこいいです

Silent Tongues: Live at Montreux '74

Cecil Taylor Unit/Akisakila (1973)

セシル・テイラー(p)、ジミー・ライオンズ(as)、アンドリュー・シリル(ds)によるベースレス・トリオ。1973年5月22日、東京の新宿厚生年金会館大ホールでのライヴ録音。当日のコンサートの第1部(約83分)を収録した2枚組CD。「Bulu Akisakira Kutala(ブル・アキサキラ・クターラ)」(スワヒリ語でBlack、Boiling、Smoothを意味する3つの単語)と題された長大なインプロヴィゼーション。超高速の濃密な集団即興演奏

Akisakila

2006年11月14日

Cecil Taylor/Unit Structures (1966) *

現代音楽の影響が色濃いアヴァンギャルドなピアニスト。3管と2ベースによる無調的でパーカッシヴでアブストラクトな演奏

Unit Structures

Herbie Hancock/Future Shock (1983)

クラフトワークに影響された機械的なテクノ・ビートとヒップ・ホップのスクラッチを導入した、ポップ志向のエレクトロ・ファンク。マテリアルのビル・ラズウェル(b)とマイケル・バインホーン(synths)、DJのグランドミキサーD.ST(turntables)、スライ&ロビーのスライ・ダンバー(ds、perc)、バーナード・ファウラー(vo)他参加。グラミー賞(最優秀R&Bインストゥルメンタル部門)を獲得した大ヒット曲「Rockit」収録

Future Shock

Herbie Hancock/Speak Like a Child (1968)

ピアノ・トリオに中低音の3管(フリューゲルホルン、バストロンボーン、アルトフルート)を加えた、シンプルで柔らかい音

Speak Like a Child

Herbie Hancock/Maiden Voyage (1965) *

新主流派ジャズの逸品。柔軟な音楽性。曲が粒揃い

Maiden Voyage

Albert Ayler/In Greenwich Village (1966/1967) *

ニューヨークでの2つのライヴ録音を収録した傑作。シンプルで物悲しいメロディと弦/管楽器による濃密な即興演奏。「Truth Is Marching In」はニューオーリンズのマーチングバンド風

In Greenwich Village

Albert Ayler Trio/Spiritual Unity (1964)

当初限定プレスで発売され、その後フリージャズの古典的作品として評価されたアヴァンギャルドな作品

Spiritual Unity