2009年11月14日

大瀧詠一/大瀧詠一 (1972) *

はっぴいえんど在籍中に発表された1stソロアルバム。はっぴいえんどの他のメンバー、細野晴臣(b)・松本隆(ds)・鈴木茂(g)が全面参加しているが、はっぴいえんどよりもポップス色が強い音。ロックンロール、フォーク/カントリー・ロック、ビーチ・ボーイズ風など多彩な作風。「それはぼくぢゃないよ」、「おもい」、「指切り」など佳曲多数。「いかすぜ! この恋」はエルヴィス・プレスリーの「I Got Stung」、「ウララカ」はフィル・スペクターがプロデュースしたザ・クリスタルズの「Da Doo Ron Ron」をそれぞれ下敷きにした曲。1995年に3rdシングル「空飛ぶくじら」(ビートルズ風の曲)を含むボーナス・トラック10曲入りのCDが再発されている

大瀧詠一

2009年11月08日

Herbie Hancock/Flood (1975)

ハービー・ハンコックがジャズ・ファンク/フュージョン・バンドのザ・ヘッド・ハンターズ(The Headhunters)を率いていた1970年代のエレクトリック/ファンク時代の傑作の一つ。1975年に東京(渋谷公会堂、中野サンプラザ)でライヴ録音され、当初は日本のみの発売だった。1曲目はアコースティック・ピアノのソロによる「Maiden Voyage」だが、その他の曲はタイトなリズム・セクション(ポール・ジャクソン(b)、マイク・クラーク(ds)他)を従えたシャープなファンクの演奏で、有名曲「Watermelon Man」「Chameleon」を含む。ファンク・リスナー必聴の1枚

Flood

2009年11月05日

Gangway/Sitting in the Park (1988)

ギャングウェイ/シッティング・イン・ザ・パーク

1982-1997年に活動したデンマークのポップバンド、ギャングウェイ(Gangway)の3rdアルバム(メジャーデビュー盤)。タイトルが2ndと同じであるため、区別するためにしばしば「Sitting in the Park (Again!)」と呼ばれる。過去の2枚のアルバムの曲の再録音(1stから2曲、2ndから6曲)と新曲2曲からなる。ビートルズ(Beatles)風のギターポップをベースに、シンセやストリングスを導入したエレクトロ/アコースティック・ポップ。シングル曲、「Out on the Rebound from Love」、「My Girl and Me」、「Here's My House」収録。プロデュースはストロベリー・スウィッチブレイド(Strawberry Switchblade)を手がけたディヴィッド・モーション。2001年にデジタル・リマスター盤CDが日本で発売されている。ロータス・イーターズ(Lotus Eaters)やチャイナ・クライシス(China Crisis)を好む方におすすめ

Sitting in the Park

2009年10月30日

m-flo(エムフロウ)/MF10 -10th Anniversary Best- (1999-2009)

在日韓国人MCのVERBAL(バーバル)とDJの☆Takuによる音楽グループ/プロデュースユニット、m-flo(エムフロウ)のデビュー10周年記念のベスト盤(2CD+1DVD)。1999年に女性ヴォーカリストのLISA(日本人とコロンビア人のハーフ)を含む3人組としてrhythm zoneよりメジャーデビュー。2002年にLISAが脱退した後は、毎回異なるゲスト・ヴォーカリストを迎えて多数の楽曲を制作。ヒップホップ、ソウル、ジャズ、ボサノヴァ、ハウス、2ステップ、ドラムンベース等を取り入れた、イージーリスニング/ラウンジ風のJポップ。歌詞は日本語と英語。ディスク1はLISA在籍時の曲、「been so long」、「How You Like Me Now?」(オリコン9位)、「come again」(4位)、「orbit-3」(9位)他を収録。ディスク2はゲストヴォーカルの曲、「REEEWIND!」(Crystal Kay。9位)、「miss you」(melody. & 山本領平。8位)、「the Love Bug」(BoA。8位)、「STARSTRUCK -"The Return of the LuvBytes"」(AI & 日之内絵美 & Rum (Heartsdales))、「Cosmic Night Run」(野宮真貴 & クレイジーケンバンド)、「Love Song」(BONNIE PINK。9位)他を収録

MF10 -10th Anniversary Best-

2009年10月24日

Dizzy Gillespie/At Newport (1957)

ジャズトランペット奏者のディジー・ガレスピーが1956年に結成した第3期ビッグバンドの絶頂期の名演(Verve)。ベニー・ゴルソン(ts)、ウィントン・ケリー(p)、アル・グレイ(tb)、ビリー・ミッチェル(ts)、リー・モーガン(tp)他参加。ハッピーでノリノリの演奏。「Manteca」はガレスピーが作曲したアフロ・キューバン・ジャズの名曲。エキゾティックな雰囲気の名曲「A Night in Tunisia」はガレスピーが作曲した曲の中でも最も有名な曲で、ジャズのスタンダード曲としても知られている。1957年7月6日、ニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライヴ録音

At Newport

2009年10月21日

Eno/Taking Tiger Mountain (By Strategy) (1974)

イーノ/テイキング・タイガー・マウンテン(バイ・ストラテジー)

「Another Green World」(1975年)の前年に出たブライアン・イーノ(Brian Eno)の2ndソロアルバム。ポップな楽曲構造とバンドサウンド、シンセ、電子音、イーノ自身のヴォーカルによる風変わりでドリーミーな歌志向のポップアルバム。メロディーがキャッチーで聴きやすい。「Third Uncle」はバウハウス(Bauhaus)がカヴァーした有名曲。ロキシー・ミュージック(Roxy Music)のフィル・マンザネラ(g)、元ソフト・マシーンのロバート・ワイアット(perc、backing vocals)他参加

Taking Tiger Mountain (By Strategy)

2009年10月18日

Merzbow(メルツバウ)/1930 (1998)

Merzbow(メルツバウ)は1956年生まれ、東京出身のノイズミュージシャン、秋田昌美が1979年に開始したソロ・プロジェクト。1980年代以降に膨大な数のアルバムをリリースしており、欧米でも高く評価されている。1998年にジョン・ゾーン(John Zorn)のレーベル、Tzadikから発売されたアルバム「1930」は代表作の一つ。「noise electronix」(ノイズ電子機器)、アナログシンセ(EMS、Moog)、テープなどを用いた前衛的なノイズ音楽。明確なメロディーやリズムを欠いた耳障りな音の洪水だが、構成や展開といえるようなものがあり、かなり「音楽的」に聴こえる作品

1930

2009年10月15日

Mozart/Flute Concertos, Concerto for Flute and Harp (Galway/Marriner, 1995)

モーツァルトの「フルート協奏曲第1番 ト長調」はフルートの音色と音域を活かした優美で華麗な名曲として有名。「フルート協奏曲第2番 ニ長調」は「オーボエ協奏曲 ハ長調」を編曲した作品。「フルートとハープのための協奏曲 ハ長調」は、フルートとハープという珍しい組み合わせによる異色の二重協奏曲。フルートの演奏は北アイルランド出身の名フルート奏者、ジェームズ・ゴールウェイ。サー・ネヴィル・マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団演奏。ハープの演奏はマリーサ・ロブレス。発売元はRCA。ゴールウェイはこれらの曲を何回も録音しており、フルート協奏曲は4回目、「フルートとハープ」は5回目の録音

Flute Concertos, Concerto for Flute and Harp

2009年10月09日

Laibach/Opus Dei (1987)

ライバッハ/オプス・デイ(オーパス・デイ)

1980年にスロヴェニア(旧ユーゴスラヴィア)のトルボヴリェで結成された前衛音楽集団、ライバッハ(Laibach)の4thアルバム。英国ではMute、米国ではWax Trax!からの発売。「ライバッハ」はスロヴェニアの首都、リュブリャナのドイツ語名称。重厚なハンマービートのインダストリアル・テクノにクラシカルな要素(ヴァーグナー風のオーケストラ、軍隊行進曲)を混合した音。低音のだみ声ヴォーカル。「Geburt Einer Nation」はクィーン(Queen)のヒット曲「One Vision」のドイツ語カヴァー。「Leben heißt Leben」はオーストリアのロックバンド、オーパス(Opus)のヒット曲「Live is Life」のドイツ語カヴァー。「Opus Dei」は同曲の英語カヴァー。プロデュースはデペッシュ・モード(Depeche Mode)、ワイアー(Wire)、スワンズ(Swans)等のプロデュース、ミックスを手がけたリコ・カニング(Rico Conning)。CDはオリジナルの8曲の他に舞台作品「Krst Pod Triglavom: Baptism」のサントラから4曲を追加収録

Opus Dei

2009年10月04日

凛として時雨/just A moment (2009)

2002年に埼玉で結成された3ピース・ロックバンド、凛として時雨(りんとしてしぐれ)の3rdフルアルバム(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ移籍後のメジャーデビュー盤)。メンバーはTK(北嶋徹/g、vo)、345(中村美代子/b、vo)、ピエール中野(中野正敏/ds)の3人。轟音ギターと高音の男女ツインヴォーカルによるポスト・ハードコア/エモ(Emo)風の音。哀切な抒情性を湛えた美しいメロディー。リズムチェンジを多用したプログレのような複雑かつ緻密な楽曲構成。歌詞は日本語。全曲の作詞・作曲・プロデュースはTK。シングル曲2曲、「Telecastic fake show」、「moment A rhythm」(short ver.)収録。bloodthirsty butchers(ブラッドサースティー・ブッチャーズ)、eastern youth(イースタン・ユース)、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)などの日本のエモ(Emo)系バンドを好む方におすすめ

just A moment