2019年02月18日

The Cure/Seventeen Seconds (1980) *

ザ・キュアー/セヴンティーン・セコンズ

1976年にロバート・スミス(guitars, vocals)を中心としてクローリーで結成されたイングランドのロックバンド、ザ・キュアー(The Cure)の2作目のアルバム(全英アルバムチャート20位)。ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)に近接した1980年代初頭のダークで陰鬱なゴスロック寄りの3部作の最初のアルバム。ドラムマシンのような機械的なドラムを中心とするシンプルでミニマルな音構成と、憂いと空虚感を湛えた内省的な抒情性が印象的なポストパンク。シングル曲「A Forest」(全英31位)収録。マイク・ヘッジズとロバート・スミスの共同プロデュース

Seventeen Seconds

2019年02月15日

The Monkees/Headquarters (1967)

ザ・モンキーズ/ヘッドクォーターズ(灰色の影)

1965年にロサンゼルスでTVシリーズ「ザ・モンキーズ」のオーディションによって結成されたアメリカ合衆国のポップ・ロック・バンド、ザ・モンキーズ(The Monkees)の3作目のアルバム(全米アルバムチャート1位。全英2位)。メンバーが曲作りと楽器演奏を手がけた最初のアルバムで、彼らが楽曲の約半分を書き、ベースとストリングス、ホーン以外のすべての楽器を演奏している(ベースはザ・タートルズ(The Turtles)のチップ・ダグラスが演奏)。フォーク・ロック、ガレージ・ロック、サイケデリア、カントリーの要素を含む良質のポップ・アルバム。「Shades Of Gray」はバリー・マン、シンシア・ワイル作の美しいバラード。プロデュースはチップ・ダグラス

Headquarters

2019年02月07日

Gato Barbieri/Last Tango in Paris (Expanded Original MGM Motion Picture Soundtrack) (2016/1972)

ベルナルド・ベルトルッチ監督の映画「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972年)のオリジナル・サウンドトラック。アルゼンチン出身の作曲家・サクソフォーン奏者のガトー・バルビエリが作曲、アメリカ合衆国のジャズ・サクソフォーン奏者・クラリネット奏者・編曲家・作曲家のオリヴァー・ネルソンがオーケストラ・アレンジと指揮を担当。ラテンジャズ、フュージョン、タンゴの要素を含む優雅でロマンティックな映画音楽。バルビエリのスモーキーなサックスが印象的なメインテーマはヒット曲となった。2016年にスペインのクァルテット・レコーズから発売されたCD2枚組の拡張盤。ディスク1は映画で使用されたオリジナル・スコアの完全版を収録。ディスク2は1973年にユナイテッド・アーティスツ・レコーズからアルバムとして発売された1972年の再録音を収録

Last Tango in Paris (Expanded Original MGM Motion Picture Soundtrack)

2019年02月01日

Van der Graaf Generator/Pawn Hearts (1971)

ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター/ポーン・ハーツ

1967年にマンチェスターで結成されたイギリスのプログレッシヴ・ロックバンド、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーター(Van der Graaf Generator)の4作目のアルバム。メロディックな美しさと前衛的で攻撃的な要素を含む、ドラマティックでシンフォニックなプログレ。デイヴィッド・ボウイ的な唱法を含むピーター・ハミルのシアトリカルなヴォーカルが特徴。電気オルガン、ピアノ、アコースティック・ギター、サックス、フルートを使用。元々は2枚組アルバムとして構想されたがシングル・アルバムとして発売。2005年に追加曲5曲を含むリマスター版CDが発売されている

Pawn Hearts

2019年01月27日

(Various Artists)/A Brief History of Ambient Volume 1: 152 Minutes 33 Seconds (1993/1973-1993) *

ヴァージン・レコーズの「アンビエント」シリーズの一つとして発売された編集盤(CD2枚組、全29曲)。アンビエント・ミュージックの分野の楽曲を集めたもの。ヴァージン・レコーズとそのサブレーベルの録音のみを収録しているので包括的なコレクションではないが、1970年代から1990年代にかけてプログレ、実験的な電子音楽、クラウトロック、ポストパンク、エスニック・フュージョンその他の領域で録音された楽曲を多数収録しており、1970年代の先駆的な作品から1990年代以降のアンビエント・テクノに至るアンビエント・ミュージックのルーツとなる音源のサンプラーとして一聴の価値あり。収録アーティストはタンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream)、ホークウインド(Hawkwind)、ファウスト(Faust)、ハロルド・バッド(Harold Budd)、ブライアン・イーノ(Brian Eno)、ジョン・ハッセル(Jon Hassell)、ホルガー・チューカイ(Holger Czukay)、デイヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)他

A Brief History of Ambient Volume 1: 152 Minutes 33 Seconds

2019年01月17日

Elvis Presley/The Sun Sessions (1976/1954-1955)

エルヴィス・プレスリー/ザ・サン・セッションズ

1950年代にリズム&ブルースとカントリー・ミュージックを融合させ、ロカビリー、ロックンロールの開拓者の一人となったアメリカ合衆国の歌手・俳優、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の初期の録音を集めた編集盤。RCAレコードからメジャー・デビューする前の1954-1955年にインディペンデント系のサン・レコードのスタジオで録音した楽曲を収録。シングル曲、「That's All Right」(ブルース歌手のアーサー・クルーダップの曲のカヴァー)、「Good Rockin' Tonight」(ロイ・プラウンのジャンプ・ブルース曲のカヴァー)、「You're A Heartbreaker」、「Baby Let's Play House」(アーサー・ガンターのブルース曲のカヴァー)、「Mystery Train」(ジュニア・パーカーのブルース曲のカヴァー)、「I Forgot To Remember To Forget」他を収録

The Sun Sessions

2019年01月11日

King Crimson/Red (1974) *

キング・クリムゾン/レッド

1968年にロバート・フリップ(guitar, Mellotron)を中心にロンドンで結成されたイギリスのプログレッシヴ・ロックバンド、キング・クリムゾン(King Crimson)の7作目のスタジオ録音アルバム。ハードロック的なへヴィーでメタリックなギターリフが印象的な攻撃的な音のプログレ。1970年代中頃のインプロヴィゼーション重視の時期の傑作であり最終作。ジャズ/現代音楽風のスリリングなインプロヴィゼーション、メロトロンを使用した美しいサウンド、ダークな抒情性、キャッチーな歌メロを含む

Red

2019年01月03日

Wagner/Der Ring des Nibelungen (Ring Cycle Complete) (Solti, 1958-1965)

ロマン派歌劇の様式の完成者として知られる19世紀ドイツの作曲家・指揮者、リヒャルト・ワーグナーの舞台祝典劇「ニーベルングの指環」全曲(Decca)。中高地ドイツ語で書かれた叙事詩「ニーベルンゲンの歌」、「エッダ」等のスカンディナビア神話などを素材として書かれた、「ラインの黄金」、「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏」の四つの音楽劇からなる連作。全曲の上演に約15時間を要する、極めて長大かつ大規模な作品だが、全体がライトモティーフの使用による巨大な複合体として構成されている。「ワルキューレ」の第3幕の冒頭は「ワルキューレの騎行」として有名。ゲオルク・ショルティ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏による世界初のステレオのスタジオ録音盤。効果音を含むドラマティックな演奏。14枚組CD

Der Ring des Nibelungen (Ring Cycle Complete)

2018年12月13日

Schubert/4 Impromptus D899 & D935 (Pires, 1996/1997)

後期古典派〜初期ロマン派のオーストリアの作曲家、フランツ・シューベルトが晩年の1827年に作曲した4つの即興曲の2セットを収録(Deutsche Grammophon)。詩情と繊細な叙情、美しい旋律を豊かに含んだピアノ独奏のための性格的小品。シューベルトのピアノ曲の中で最も人気が高い。「4つの即興曲」D.899(作品90)は自由な形式による旋律美が、「4つの即興曲」D.935(作品142)はソナタのような構築性がそれぞれ際立っている。ピアノ演奏はポルトガル出身のピアニスト、マリア・ジョアン・ピレシュ

4 Impromptus D899 & D935

2018年12月07日

(Various Artists)/Boogaloo A Go-Go (1992/1964-1969)

ブーガルー・ア・ゴーゴー

ブーガルー(Boogaloo)の楽曲18曲を収録した日本オリジナルのコンピレーション(Discoteca)。ブーガルーはR&B、ソウル、ロックとマンボなどのキューバ・カリブ系のラテンアメリカ音楽を融合させたラテン音楽・ダンスの一種で、ニューヨークとその周辺の若いラテン系アメリカ人によって創始され、1960年代の中頃から後半にかけて流行した。収録アーティストはレイ・バレット(Ray Barretto)、リカルド・レイ(Ricardo Ray)他。レイ・バレットの「Watusi '65」(ワトゥーシ'65)は1962年にヒットした自作曲のリメイク。1990年代以降のクラブ・ミュージックの文脈で再評価されたブーガルーの楽曲をハッピーでファンキーなダンス・ミュージックとして堪能できる。選曲は東京渋谷のワールドミュージック・ディスクショップ「EL SUR RECORDS(エル・スール・レコーズ)」の経営者で音楽評論家の原田尊志。ラテン音楽、ラテン・ソウルを好む方におすすめ

Boogaloo A Go-Go