2017年04月24日

Sarah Vaughan/Sarah Vaughan with Clifford Brown (1954)

広い声域の美声で知られる、1924年ニュージャージー州ニューアーク生まれのアメリカ合衆国のジャズ・ヴォーカリスト、サラ・ヴォーンが1954年にトランペット奏者のクリフォード・ブラウンと共演録音したアルバム(EmArcy)。オリジナルのタイトルは「Sarah Vaughan」。「Sarah Vaughan with Clifford Brown」は再発時のタイトル。円熟期のサラ・ヴォーンの変幻自在のヴォイスによる、「Lullaby of Birdland(バードランドの子守唄)」(ジョージ・シアリング作曲)、「April in Paris(パリの四月)」(ヴァーノン・デューク作曲)、「Embraceable You(エンブレイサブル・ユー)」(ジョージ・ガーシュウィン作曲)、「September Song(九月の歌)」(クルト・ヴァイル作曲)他のポップなスタンダード曲の魅惑的な歌唱が存分に楽しめる。スキャットを交えた「バードランドの子守唄」は名演として有名

Sarah Vaughan with Clifford Brown

2017年04月18日

The Pretty Things/S.F. Sorrow (1968)

ザ・プリティ・シングス/S.F.ソロウ

1963年にイングランドのケント州で結成されたイギリスのロックバンド、ザ・プリティ・シングス(The Pretty Things)の4thアルバム。初期のガレージ・ロックのスタイルとは異なり、管弦楽器とシタール、オルガン、コーラスを含む、メロディックなブリティッシュ・サイケデリック・ロックの傑作。ザ・フー(The Who)の「Tommy」(1969年)よりも前にリリースされた最初の「ロック・オペラ」のアルバム。主人公のセバスティアン・F・ソロウの人生に関する連作歌曲からなるコンセプト・アルバム。プロデュースはザ・ビートルズ(The Beatles)、ピンク・フロイド(Pink Floyd)を手がけたノーマン・スミス

S.F. Sorrow

2017年04月13日

Curtis Mayfield/Superfly (1972)

カーティス・メイフィールド/スーパーフライ

1950年代末〜1960年代にジ・インプレッションズ(The Impressions)のメンバーとして、1970年代以降はソロ・アーティストとして活動し、ソウル・R&Bを中心に音楽シーンに多大な影響を与えたアメリカ合衆国のシンガー・ソングライター、カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)の3作目のスタジオ録音アルバム(全米アルバムチャート1位)。1972年のブラックスプロイテーション映画「スーパーフライ」のオリジナル・サウンドトラックとして発売。マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の「What's Going On」と並ぶ1970年代ソウル/ファンクの名盤の1つ。カーティス・メイフィールドのファルセット・ヴォーカル、洗練されたアレンジのストリングスとホーン、ワウワウ・ギターを含む、ゴージャスで流麗な音。インストゥルメンタル曲2曲を含む。シングル曲、「Freddie's Dead」(全米4位)、「Superfly」(全米8位)収録。全曲の作詞作曲・プロデュースはカーティス・メイフィールド

Superfly

2017年04月07日

A Tribe Called Quest/The Low End Theory (1991)

ア・トライブ・コールド・クエスト/ザ・ロウ・エンド・セオリー

1985年にニューヨーク市クイーンズ区で結成されたアメリカ合衆国のヒップホップ・グループで、ネイティヴ・タン一派の主導グループの一つとして知られるア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)のセカンド・アルバム(全米アルバムチャート45位)。ヒップホップとジャジーなムードを融合させ、後のイースト・コースト・ヒップホップに多大な影響を与えたヒップホップ史上の重要作。ダブル・ベースの重低音を強調したミニマルでファンキーな音。シングル曲、「Check the Rhime」(全米ラップチャート1位)、「Jazz (We've Got)」、「Scenario」収録。ジャズのダブル・ベース奏者、ロン・カーター(Ron Carter)が「Verses from the Abstract」に参加

The Low End Theory

2017年03月30日

Sabu/Palo Congo (1957)

ディジー・ガレスピー、ホレス・シルヴァー、J.J.ジョンソン、アート・ブレイキー他の録音への参加で知られるアメリカ合衆国のコンガ奏者(コンゲーロ)・打楽器奏者、サブー(サブー・マルティネス)の初リーダー作(Blue Note)。キューバのルンバやソンの様式を含む、アフロ・キューバン音楽/ラテンジャズの古典的名盤。ラテン・パーカッション(コンガ、ボンゴ)によるプリミティヴなリズムとポリリズム、ヴォーカル、チャント、キューバ音楽の巨匠アルセニオ・ロドリゲスのギター(トレス)が中心。モダン・ジャズよりも純粋なアフロ・キューバン音楽やアフリカの儀礼音楽に近い音。サブーがヴォーカルを担当している「El Cumbanchero」(エル・クンバンチェロ)は、プエルトリコの作曲家ラファエル・エルナンデス作曲のポピュラーソングのカヴァー

Palo Congo

2017年03月23日

Steely Dan/Can't Buy a Thrill (1972)

スティーリー・ダン/キャント・バイ・ア・スリル

1972年にカリフォルニア州ロサンゼルスでドナルド・フェイゲン(piano, electric piano, plastic organ, vocals)とウォルター・ベッカー(electric bass, vocals)を中心に結成されたアメリカ合衆国のロックバンド、スティーリー・ダン(Steely Dan)のファーストアルバム(全米アルバムチャート17位)。後のアルバムよりもポップで歌中心。R&Bやジャズロック、フォークロック、ラテン音楽の要素を含む、ソフトロック風の洗練された音楽。スティーリー・ダンのアルバムとしてはデイヴィッド・パーマーがリードヴォーカルを担当した曲(「Dirty Work」と「Brooklyn (Owes the Charmer Under Me)」)を含む唯一のアルバム。シングル曲、「Do It Again」(全米6位)、「Reelin' in the Years」(全米11位)収録。プロデュースはゲイリー・カッツ

Can't Buy a Thrill

2017年03月16日

Machito/Kenya: Afro-Cuban Jazz (1957)

キューバ出身のコンガ奏者、ラテンジャズのバンドリーダーで、1940年代にアフロ・キューバンのリズムをジャズのインプロヴィゼーション、ビッグバンド・アレンジと融合させたアフロ・キューバン・ジャズの創始者の一人、マチートの1957年の録音(Roulette Records)。マチートのビッグバンドにキャノンボール・アダレイ(alto sax)、カーティス・フラー(trombone)、ジョー・ニューマン(trumpet)他を加えた編成。ラテン・パーカッション(コンガ、ボンゴ、ティンバレス)と鋭いブラスアタック、キャッチーなメロディーを含む、ポップ志向で聴きやすい音楽。ジャズよりも1950年代のアメリカのジャジーな劇伴音楽やエキゾティカの方に近い音

Kenya: Afro-Cuban Jazz

2017年03月09日

細野晴臣/フィルハーモニー (1982)

YMO在籍中の1982年に自身が設立したYENレーベル(アルファレコード)からリリースした6枚目のソロアルバム。E-MU社のイミュレーターI(サンプラー)やローランドのMC-4(シーケンサー)を使用してほぼ一人で制作し、自身のプライベートスタジオ「LDK」で録音。内省的なシンセポップ。ミニマル的な音の実験的なアルバムだが、細野自身がヴォーカルを担当したポップな楽曲3曲を含んでいる。歌詞は英語(一部日本語)。「フニクリ、フニクラ」はイタリアの大衆歌謡(カンツォーネ・ナポレターナ)のカヴァー。「ホタル」はガムラン風の曲。「L.D.K」はスライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)風のファンキーな曲。2005年にデジタル・リマスター盤CDが発売されている

フィルハーモニー

2017年03月01日

Duke Ellington/Ellington at Newport (Complete) (1956/1999) *

1930年代〜1960年代を中心にスウィング/オーケストラ・ジャズの分野で歴史的な録音を量産したアメリカ合衆国の作曲家・ピアニスト・バンドリーダー・アレンジャー、デューク・エリントンの傑作ライヴ・アルバム(Columbia)。1956年のニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライヴ録音とスタジオ録音で構成されている。オリジナルのLPはモノラルの5曲入りだったが、1999年のリマスター盤の2枚組CD(Complete)はコンサートの全演奏を収録。ビバップの語法を含む1950年代のエリントン・オーケストラのモダンなビッグバンド・ジャズのライヴ演奏が、ステレオに復元された非常にクリアな音で楽しめる。ポール・ゴンザルヴェスの有名な27コーラスのテナー・ソロを含む、すさまじいグルーヴ感の「Diminuendo in Blue and Crescendo in Blue」が聴きどころ

Ellington at Newport (Complete)

2017年02月21日

Mozart/4 Horn Concertos (Baumann, 1973)

モーツァルトのホルン協奏曲(第1番〜第4番)の全曲録音(Teldec)。1780年代から1790年代初頭にかけて、モーツァルトの友人のホルン奏者、ヨーゼフ・ロイトゲープ(ライトゲープ)のために、第2番・第4番・第3番・第1番の順で作曲されたと思われる。ホルンの暖かい音色を活かした牧歌的な楽曲群。「狩りのロンド」と呼ばれる8分の6拍子のリズムのロンド楽章を含む。モーツァルト特有の軽快さの中に憂いを含んだ旋律美も充分。オリジナル楽器のバルブのないナチュラル・ホルンによる初の全曲録音。ホルン演奏はヘルマン・バウマン。ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス演奏

4 Horn Concertos