2017年03月23日

Steely Dan/Can't Buy a Thrill (1972)

スティーリー・ダン/キャント・バイ・ア・スリル

1972年にカリフォルニア州ロサンゼルスでドナルド・フェイゲン(piano, electric piano, plastic organ, vocals)とウォルター・ベッカー(electric bass, vocals)を中心に結成されたアメリカ合衆国のロックバンド、スティーリー・ダン(Steely Dan)のファーストアルバム(全米アルバムチャート17位)。後のアルバムよりもポップで歌中心。R&Bやジャズロック、フォークロック、ラテン音楽の要素を含む、ソフトロック風の洗練された音楽。スティーリー・ダンのアルバムとしてはデイヴィッド・パーマーがリードヴォーカルを担当した曲(「Dirty Work」と「Brooklyn (Owes the Charmer Under Me)」)を含む唯一のアルバム。シングル曲、「Do It Again」(全米6位)、「Reelin' in the Years」(全米11位)収録。プロデュースはゲイリー・カッツ

Can't Buy a Thrill

2017年03月16日

Machito/Kenya: Afro-Cuban Jazz (1957)

キューバ出身のコンガ奏者、ラテンジャズのバンドリーダーで、1940年代にアフロキューバンのリズムをジャズのインプロヴィゼーション、ビッグバンド・アレンジと融合させたアフロ・キューバン・ジャズの創始者の一人、マチートの1957年の録音(Roulette Records)。マチートのビッグバンドにキャノンボール・アダレイ(alto sax)、カーティス・フラー(trombone)、ジョー・ニューマン(trumpet)他を加えた編成。ラテン・パーカッション(コンガ、ボンゴ、ティンバレス)と鋭いブラスアタック、キャッチーなメロディーを含む、ポップ志向で聴きやすい音楽。ジャズよりも1950年代のアメリカのジャジーな劇伴音楽やエキゾティカの方に近い音

Kenya: Afro-Cuban Jazz

2017年03月09日

細野晴臣/フィルハーモニー (1982)

YMO在籍中の1982年に自身が設立したYENレーベル(アルファレコード)からリリースした6枚目のソロアルバム。E-MU社のイミュレーターI(サンプラー)やローランドのMC-4(シーケンサー)を使用してほぼ一人で制作し、自身のプライベートスタジオ「LDK」で録音。内省的なシンセポップ。ミニマル的な音の実験的なアルバムだが、細野自身がヴォーカルを担当したポップな楽曲3曲を含んでいる。歌詞は英語(一部日本語)。「フニクリ、フニクラ」はイタリアの大衆歌謡(カンツォーネ・ナポレターナ)のカヴァー。「ホタル」はガムラン風の曲。「L.D.K」はスライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & The Family Stone)風のファンキーな曲。2005年にデジタル・リマスター盤CDが発売されている

フィルハーモニー

2017年03月01日

Duke Ellington/Ellington at Newport (Complete) (1956/1999) *

1930年代〜1960年代を中心にスウィング/オーケストラ・ジャズの分野で歴史的な録音を量産したアメリカ合衆国の作曲家・ピアニスト・バンドリーダー・アレンジャー、デューク・エリントンの傑作ライヴ・アルバム(Columbia)。1956年のニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライヴ録音とスタジオ録音で構成されている。オリジナルのLPはモノラルの5曲入りだったが、1999年のリマスター盤の2枚組CD(Complete)はコンサートの全演奏を収録。ビバップの語法を含む1950年代のエリントン・オーケストラのモダンなビッグバンド・ジャズのライヴ演奏が、ステレオに復元された非常にクリアな音で楽しめる。ポール・ゴンザルヴェスの有名な27コーラスのテナー・ソロを含む、すさまじいグルーヴ感の「Diminuendo in Blue and Crescendo in Blue」が聴きどころ

Ellington at Newport (Complete)

2017年02月21日

Mozart/4 Horn Concertos (Baumann, 1973)

モーツァルトのホルン協奏曲(第1番〜第4番)の全曲録音(Teldec)。1780年代から1790年代初頭にかけて、モーツァルトの友人のホルン奏者、ヨーゼフ・ロイトゲープ(ライトゲープ)のために、第2番・第4番・第3番・第1番の順で作曲されたと思われる。ホルンの暖かい音色を活かした牧歌的な楽曲群。「狩りのロンド」と呼ばれる8分の6拍子のリズムのロンド楽章を含む。モーツァルト特有の軽快さの中に憂いを含んだ旋律美も充分。オリジナル楽器のバルブのないナチュラル・ホルンによる初の全曲録音。ホルン演奏はヘルマン・バウマン。ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス演奏

4 Horn Concertos

2017年02月16日

Olivia Newton-John/Magic: The Very Best Of Olivia Newton-John (2001/1973-1990)

オリヴィア・ニュートン=ジョン/マジック〜ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・オリヴィア・ニュートン=ジョン

1970年代〜1980年代前半にカントリー・ポップ、ソフトロック、アダルト・コンテンポラリーの分野でヒット曲を多数生んだイギリス生まれ、オーストラリア育ちの歌手・女優、オリヴィア・ニュートン=ジョン(オリビア・ニュートン・ジョン)の主要曲、全米トップ10ヒット15曲他を網羅した編集盤(全21曲)。シングル曲、「Let Me Be There」(全米6位)、「If You Love Me (Let Me Know)」(全米5位)、「I Honestly Love You」(全米1位)、「Have You Never Been Mellow」(全米1位)、「Please Mr. Please」(全米3位)、「You're the One That I Want」(全米1位。ミュージカル映画「グリース」より。ジョン・トラボルタとの共演)、「Hopelessly Devoted to You」(全米3位。「グリース」より)、「Summer Nights」(全米5位。「グリース」より。ジョン・トラボルタとの共演)、「A Little More Love」(全米3位)、「Magic」(全米1位。映画「ザナドゥ」より)、「Xanadu」(全米8位。「ザナドゥ」より。エレクトリック・ライト・オーケストラとの共演)、「Physical」(全米1位。ディスコ風のダンスポップ)、「Make a Move on Me」(全米5位)、「Heart Attack」(全米3位)、「Twist of Fate」(全米5位。映画「セカンド・チャンス」より)他収録

Magic: The Very Best Of Olivia Newton-John

2017年02月08日

Air/Moon Safari (1998)

エール/ムーン・サファリ

ニコラ・ゴダンとジャン=ブノワ・ダンケルによって1995年にパリで結成されたフランスのエレクトロニック・ポップ・デュオ、エール(Air)の1stアルバム(全英アルバムチャート6位。全仏アルバムチャート21位)。電子音楽、バート・バカラック(Burt Bacharach)、セイント・エティエンヌ(Saint Etienne)などの影響を受けたイージーリスニング/ラウンジ・ミュージック寄りのダウンテンポ/アンビエント・ポップ。モーグ・シンセやローズ・ピアノ、ギター、ヴォコーダーなどを含む古風でレトロな音。聴きやすくて心地良い音楽。1990年代エレクトロニカの名盤の1つ。シングル曲、「Sexy Boy」(全英13位。アメリカ合衆国の映画「恋のからさわぎ」で使用された曲)、「Kelly Watch the Stars」、「All I Need」収録。アメリカ合衆国の女性シンガーソングライター、ベス・ハーシュ(Beth Hirsch)が2曲のリードヴォーカルを担当

Moon Safari

2017年02月03日

Bennie Maupin/The Jewel in the Lotus (1974) *

マイルス・デイヴィスの「Bitches Brew」でのバスクラリネットの演奏やハービー・ハンコックとの共演で知られるアメリカ合衆国のマルチリード奏者、ベニー・モウピンの初リーダー作(ECM)。ベニー・モウピン(saxophones, flute, bass clarinet, voice, glockenspiel)とハービー・ハンコック(acoustic and electric pianos)を中心とするフュージョンだが、当時のハービー・ハンコックのジャズ・ファンクとは異なり、霊妙で独特な雰囲気の音のスピリチュアル・ジャズ。耽美性と瞑想的な心地良さを湛えた、ドリーミーで印象主義的な音風景。プロデュースはマンフレート・アイヒャー。2007年に初CD化

The Jewel in the Lotus

2017年01月25日

Mozart/Symphony No.36 in C Major ("Linz"), Symphony No.39 in E-Flat Major (Walter, 1960)

モーツァルトの交響曲第36番と第39番(CBS/Sony)。交響曲第36番ハ長調K.425は1783年にリンツのトゥーン・ホーエンシュタイン伯爵の家に滞在中に音楽会のためにわずか4日で作曲された明朗快活な曲。交響曲第39番変ホ長調K.543は晩年の円熟期(1788年)の3大交響曲の最初の作品で、オペラの序曲のような性格を持つ優美な曲。ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団による遅いテンポの古典的な演奏

Symphony No.36 in C Major (

2017年01月19日

Charles Lloyd/Forest Flower: Charles Lloyd at Monterey (1966)

アメリカ合衆国のジャズ・サックス/フルート奏者、チャールス・ロイドの1966年のモンタレー・ジャズ・フェスティヴァルでの演奏を収録したライヴアルバム(Atlantic)。チャールス・ロイド(tenor saxophone, flute)、キース・ジャレット(piano)、セシル・マクビー(bass)、ジャック・ディジョネット(drums)のクァルテットによる演奏。ジョン・コルトレーンの影響下でフリー・ジャズの要素を含んだアヴァンギャルド・ジャズだが、メロディックな楽曲と軽快なボサノヴァのリズムを含む、調和感のある聴きやすい音楽。このアルバムは当時ジャズファンよりも若いロックファンに支持され、クロスオーヴァー・ヒットとなった。若き日のキース・ジャレットの湧き出るようなイマジネイティヴな演奏が印象的。最初のタイトル曲2曲は組曲形式によるチャールス・ロイドのオリジナル曲。3曲目と4曲目はスタジオ録音。セシル・マクビー作曲の4曲目はジョン・コルトレーンの「Naima」に似た美しい曲

Forest Flower: Charles Lloyd at Monterey