2017年05月22日

Simon and Garfunkel/Bridge Over Troubled Water (1970)

サイモン&ガーファンクル/ブリッジ・オーヴァー・トラブルド・ウォーター(明日に架ける橋)

1964年にデビューしたアメリカ合衆国のフォークロック・デュオ、サイモン&ガーファンクル(Simon and Garfunkel)の5作目(最後)のスタジオ・アルバム。アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィンランド、フランス、ドイツ、日本、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの各国のアルバムチャートで1位。シングル曲、「The Boxer」(全米7位、全英6位)、「Bridge Over Troubled Water」(全米・全英1位)、「Cecilia」(全米4位)、「El Condor Pasa (If I Could)」収録。「The Boxer」は美しいフォークロック・バラード。タイトル曲「Bridge Over Troubled Water」(明日に架ける橋)はゴスペルに影響された曲で、ピアノ伴奏のみで始まり、3コーラス目からリズム隊とストリングスが合流するダイナミックな展開が印象的。「El Condor Pasa (If I Could)」(コンドルは飛んで行く)はペルーの作曲家ダニエル・アロミア・ロブレス(Daniel Alomia Robles)がアンデスの伝統民謡に基づいて作曲した曲に英語の歌詞を付けたカヴァーで、アルゼンチンのグループ、ロス・インカス(Los Incas)の録音を使用している。「So Long, Frank Lloyd Wright」はボサノヴァ風。「Bye Bye Love」はジ・エヴァリー・ブラザーズ(The Everly Brothers)のヒット曲のカヴァー

Bridge Over Troubled Water

2017年05月15日

細野晴臣/オムニ・サイト・シーイング(omni Sight Seeing) (1989)

13作目のソロアルバム(Epic)。日本民謡、アラビック・ポップ(ライ)、ラテン音楽、ブライアン・イーノ(Brian Eno)的なアンビエント・ミュージックの要素を含むワールド・ミュージック風のエレクトロニカ/シンセポップの秀作(Epic)。「Esashi」は日本民謡の「江差追分」の引用を含む曲。「Andadura」はアラビック・ポップ。「Caravan」はデューク・エリントン(Duke Ellington)とファン・ティゾール(Juan Tizol)作曲のエキゾティックなジャズのスタンダード曲のカヴァー。「Laugh-Gas」はローランドのリズムマシンTR-808を使用したアシッド・テクノ風の曲。「Andadura」と「Laugh-Gas」でチュニジア出身のシンガー・ソングライター、アミナ・アナビ(Amina Annabi)のアラビック・ヴォーカルが聴ける。歌詞は日本語、英語、フランス語、アラビア語

omni Sight Seeing

2017年05月07日

King Oliver's Creole Jazz Band/The Complete Set (1997/1923-1924)

初期のジャズの最重要人物の一人で、ジャズにおけるミュート奏法の開拓者としても知られるアメリカ合衆国のジャズ・コルネット奏者、バンドリーダーのキング・オリヴァー(King Oliver)と彼のクレオール・ジャズ・バンドによる1923-1924年の録音を収録した2枚組CD(Retrieval)。全41曲。コルネット、クラリネット、サックス、トロンボーン、ピアノ、ダブル・ベース、ドラム、バンジョーを含むバンド演奏。キング・オリヴァーの弟子のルイ・アームストロング(Louis Armstrong)が第2コルネットで参加。ポリフォニックな集団即興演奏とソロを含む、軽快なリズムの聴きやすくて心地良い音楽。「Canal Street Blues」と「Dipper Mouth Blues」は有名曲。オリジナルのニューオーリンズ・ジャズの録音としては必聴盤の一つ。1923年のセッションは黒人(アフリカ系アメリカ人)の音楽家による最初のレコード

The Complete Set

2017年05月02日

Japan/Quiet Life (1979)

ジャパン/クワイエット・ライフ

1974年に南ロンドンのキャットフォードで結成されたイギリスのニュー・ウェイヴ・バンド、ジャパン(Japan)の3作目のスタジオ録音アルバム(全英アルバムチャート53位)。ジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)との共作シングル「Life in Tokyo」(1979年)で初期のギター主体のグラムロック/ファンク寄りのスタイルからシンセポップ路線に移行後、本作でデイヴィッド・シルヴィアン(David Sylvian)のバリトン・ヴォイスの粘着ヴォーカルとミック・カーン(Mick Karn)のうねるようなフレットレス・ベースを特徴とする独特のアーティスティックなシンセポップのスタイルを確立。ロキシー・ミュージック(Roxy Music)や「Low」(1977年)の頃のデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)に近似したヨーロッパ志向の音。タイトル曲「Quiet Life」は1979年に日本で、1980年にドイツとオランダで、1981年にイギリスでシングルとして発売された(全英19位)。「All Tomorrow's Parties」はザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ(The Velvet Underground and Nico)の曲のカヴァー

Quiet Life

2017年04月24日

Sarah Vaughan/Sarah Vaughan with Clifford Brown (1954)

広い声域の美声で知られる、1924年ニュージャージー州ニューアーク生まれのアメリカ合衆国のジャズ・ヴォーカリスト、サラ・ヴォーンが1954年にトランペット奏者のクリフォード・ブラウンと共演録音したアルバム(EmArcy)。オリジナルのタイトルは「Sarah Vaughan」。「Sarah Vaughan with Clifford Brown」は再発時のタイトル。円熟期のサラ・ヴォーンの変幻自在のヴォイスによる、「Lullaby of Birdland(バードランドの子守唄)」(ジョージ・シアリング作曲)、「April in Paris(パリの四月)」(ヴァーノン・デューク作曲)、「Embraceable You(エンブレイサブル・ユー)」(ジョージ・ガーシュウィン作曲)、「September Song(九月の歌)」(クルト・ヴァイル作曲)他のポップなスタンダード曲の魅惑的な歌唱が存分に楽しめる。スキャットを交えた「バードランドの子守唄」は名演として有名

Sarah Vaughan with Clifford Brown

2017年04月18日

The Pretty Things/S.F. Sorrow (1968)

ザ・プリティ・シングス/S.F.ソロウ

1963年にイングランドのケント州で結成されたイギリスのロックバンド、ザ・プリティ・シングス(The Pretty Things)の4thアルバム。初期のガレージ・ロックのスタイルとは異なり、管弦楽器とシタール、オルガン、コーラスを含む、メロディックなブリティッシュ・サイケデリック・ロックの傑作。ザ・フー(The Who)の「Tommy」(1969年)よりも前にリリースされた最初の「ロック・オペラ」のアルバム。主人公のセバスティアン・F・ソロウの人生に関する連作歌曲からなるコンセプト・アルバム。プロデュースはザ・ビートルズ(The Beatles)、ピンク・フロイド(Pink Floyd)を手がけたノーマン・スミス

S.F. Sorrow

2017年04月13日

Curtis Mayfield/Superfly (1972)

カーティス・メイフィールド/スーパーフライ

1950年代末〜1960年代にジ・インプレッションズ(The Impressions)のメンバーとして、1970年代以降はソロ・アーティストとして活動し、ソウル・R&Bを中心に音楽シーンに多大な影響を与えたアメリカ合衆国のシンガー・ソングライター、カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)の3作目のスタジオ録音アルバム(全米アルバムチャート1位)。1972年のブラックスプロイテーション映画「スーパーフライ」のオリジナル・サウンドトラックとして発売。マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の「What's Going On」と並ぶ1970年代ソウル/ファンクの名盤の1つ。カーティス・メイフィールドのファルセット・ヴォーカル、洗練されたアレンジのストリングスとホーン、ワウワウ・ギターを含む、ゴージャスで流麗な音。インストゥルメンタル曲2曲を含む。シングル曲、「Freddie's Dead」(全米4位)、「Superfly」(全米8位)収録。全曲の作詞作曲・プロデュースはカーティス・メイフィールド

Superfly

2017年04月07日

A Tribe Called Quest/The Low End Theory (1991)

ア・トライブ・コールド・クエスト/ザ・ロウ・エンド・セオリー

1985年にニューヨーク市クイーンズ区で結成されたアメリカ合衆国のヒップホップ・グループで、ネイティヴ・タン一派の主導グループの一つとして知られるア・トライブ・コールド・クエスト(A Tribe Called Quest)のセカンド・アルバム(全米アルバムチャート45位)。ヒップホップとジャジーなムードを融合させ、後のイースト・コースト・ヒップホップに多大な影響を与えたヒップホップ史上の重要作。ダブル・ベースの重低音を強調したミニマルでファンキーな音。シングル曲、「Check the Rhime」(全米ラップチャート1位)、「Jazz (We've Got)」、「Scenario」収録。ジャズのダブル・ベース奏者、ロン・カーター(Ron Carter)が「Verses from the Abstract」に参加

The Low End Theory

2017年03月30日

Sabu/Palo Congo (1957)

ディジー・ガレスピー、ホレス・シルヴァー、J.J.ジョンソン、アート・ブレイキー他の録音への参加で知られるアメリカ合衆国のコンガ奏者(コンゲーロ)・打楽器奏者、サブー(サブー・マルティネス)の初リーダー作(Blue Note)。キューバのルンバやソンの様式を含む、アフロ・キューバン音楽/ラテンジャズの古典的名盤。ラテン・パーカッション(コンガ、ボンゴ)によるプリミティヴなリズムとポリリズム、ヴォーカル、チャント、キューバ音楽の巨匠アルセニオ・ロドリゲスのギター(トレス)が中心。モダン・ジャズよりも純粋なアフロ・キューバン音楽やアフリカの儀礼音楽に近い音。サブーがヴォーカルを担当している「El Cumbanchero」(エル・クンバンチェロ)は、プエルトリコの作曲家ラファエル・エルナンデス作曲のポピュラーソングのカヴァー

Palo Congo

2017年03月23日

Steely Dan/Can't Buy a Thrill (1972)

スティーリー・ダン/キャント・バイ・ア・スリル

1972年にカリフォルニア州ロサンゼルスでドナルド・フェイゲン(piano, electric piano, plastic organ, vocals)とウォルター・ベッカー(electric bass, vocals)を中心に結成されたアメリカ合衆国のロックバンド、スティーリー・ダン(Steely Dan)のファーストアルバム(全米アルバムチャート17位)。後のアルバムよりもポップで歌中心。R&Bやジャズロック、フォークロック、ラテン音楽の要素を含む、ソフトロック風の洗練された音楽。スティーリー・ダンのアルバムとしてはデイヴィッド・パーマーがリードヴォーカルを担当した曲(「Dirty Work」と「Brooklyn (Owes the Charmer Under Me)」)を含む唯一のアルバム。シングル曲、「Do It Again」(全米6位)、「Reelin' in the Years」(全米11位)収録。プロデュースはゲイリー・カッツ

Can't Buy a Thrill