2012年01月29日

The Red Army Choir/The Best of the Red Army Choir: The Definitive Collection (2002)

1928年にアレクサンドル・アレクサンドロフが創設した、ロシア軍(旧赤軍・旧ソ連軍・現ロシア連邦軍)に所属する合唱団、赤軍合唱団(アレクサンドロフ・アンサンブル)の録音を集めた編集盤(2枚組CD、全32曲、FGL Productions/Silva America)。男声のソリスト・合唱団と、バラライカ(弦楽器)、バヤン(アコーディオン)等のロシアの民族楽器を加えたオーケストラによる演奏。「カリンカ」「ヴォルガの舟唄」「黒い瞳」他のロシアの大衆歌や民謡、「丘を越え谷を渡り」「白衛軍は黒い男爵」他の国内戦の歌、「ワルシャワ労働歌」「うき囚われの身にて」などの革命歌、「ソヴィエト連邦国歌」(アレクサンドル・アレクサンドロフ作曲)、オペラ「開かれた処女地」の挿入歌「コサックの歌」、映画「兵士の旅路」の挿入歌「出発!」、などを収録。指揮はボリス・アレクサンドロフ他。2001年にフランスのFGL Productionsから発売された4枚組CDからの抜粋

The Best of the Red Army Choir: The Definitive Collection

2012年01月27日

Buena Vista Social Club/Buena Vista Social Club (1997)

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ/ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

キューバのバンドリーダー/ミュージシャン、ファン・デ・マルコス・ゴンザレス(g、vo、percussion)とアメリカのギタリスト、ライ・クーダー(g)がキューバのベテランのミュージシャンたちと行ったセッション演奏をスタジオ録音したアルバム。ソン、ボレロ、グァヒーラ等のキューバの伝統的な音楽形式をベースにしたラテン/アフロ・キューバン音楽の名盤。歌詞はスペイン語。全世界で800万枚以上を売った大ヒット作。1998年度グラミー賞(最優秀トロピカル・ラテン・パフォーマンス部門)受賞作品。ヴィム・ヴェンダース監督の「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」(1999)はこのプロジェクトとキューバ音楽を題材にしたドキュメンタリー映画

Buena Vista Social Club

2012年01月22日

Los Incas/Best Selection (2009)

「コンドルは飛んで行く〜ロス・インカス・ベスト・セレクション」。アンデス(中南米の旧インカ帝国圏内)の民族音楽を基にした大衆音楽の演奏で知られ、1960年代以降にパリを拠点に活動したアルゼンチンのグループ、ロス・インカス(Los Incas)の有名な録音20曲を収録したベスト盤(Universal Music Japan)。SHM-CD仕様。ケーナ(縦笛)・ギター・チャランゴ(弦楽器)・打楽器・ヴォーカル等の小編成の楽団(コンフント(Conjunto)形式)による演奏。5音音階を使用した哀愁メロディーとケーナの物悲しい響きが印象的だが、祭りのためのリズミカルでハッピーな舞踏曲もある。「コンドルは飛んで行く(El Cóndor Pasa)」はペルーの作曲家ダニエル・アロミア・ロブレス(Daniel Alomia Robles)がアンデスの伝統民謡に基づいて作曲した曲で、サイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)がロス・インカスの音源を使用してカヴァーしたヴァージョンはヒット曲となった。「エル・ウマウァケーニョ(El Humahuaqueño)」は北アルゼンチンのカーニヴァルの曲で、シャンソン「花祭り(La fête des fleurs)」の原曲。「グァンタナメラ(Guantanamera)」はキューバの歌手ホセイート・フェルナンデス(Joseíto Fernández)が作曲した曲。「ラ・バンバ(La Bamba)」はロス・ロボス(Los Lobos)のカヴァーでも有名なメキシコの舞踏曲

Best Selection

2012年01月15日

X/Wild Gift (1981)

X(エックス)/ワイルド・ギフト

1977年にエクジーン・サーヴェンカ(vo)とジョン・ドー(b、vo)を中心としてカリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたアメリカ合衆国のパンクバンド、エックス(X)の2ndアルバム。1950年代のロカビリーやカントリーに影響されたポップな音楽性と、エクジーンとジョンによる男女掛け合いのヴォーカルが特徴のパンク。9曲目「White Girl」はレッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)がアルバム「Mother's Milk」の中の曲「Good Time Boys」でサンプリングしている。プロデュースはレイ・マンザレク(元ドアーズ(The Doors)のキーボード奏者)。ラモーンズ(Ramones)、ブロンディー(Blondie)、デッド・ケネディーズ(Dead Kennedys)などを好む方におすすめ。2001年にRhino Recordsからボーナス・トラック7曲入りのリマスター盤が再発されている

Wild Gift

Wynton Marsalis/Black Codes (From the Underground) (1985)

1980年代以降にジャズ/クラシックの分野で活躍しているアメリカ合衆国のトランペット奏者、作曲家、バンドリーダー、ウィントン・マルサリスの1985年のアルバム(Columbia)。兄のブランフォード・マルサリス(ts/ss)、ケニー・カークランド(p)、チャーネット・モフェット(b)、ジェフ・"テイン"・ワッツ(ds)とのクインテットによる録音。グラミー賞2部門(最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞(個人またはグループ)と最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞)を受賞した有名作であり、ウィントンが1970年代以降のフュージョンの波に抗して1950/1960年代の伝統的なアコースティック・ジャズを復権させた頃の代表作の一つ。1960年代後半の前フュージョン期のマイルス・デイヴィス・クインテットを模したようなモーダルでモダニズム志向の音

Black Codes (From the Underground)

2012年01月08日

割礼/ゆれつづける (1990)

宍戸幸司(vo、g)を中心として1983年に名古屋で結成されたロックバンド、割礼の3rdスタジオ録音アルバム(メジャーレーベルのビクターからの2nd)。フィードバック・ノイズギターと、スローテンポでフォーク風の日本語詞の楽曲が特徴のサイケデリック・ロックの逸品。シンセやチェロも導入した幽玄なサウンド。タイトル曲「ゆれつづける」のギターはテレヴィジョン(Television。米国のロックバンド)風。日本のロックバンド、ジャックスを好む方におすすめ

ゆれつづける

2012年01月02日

The Byrds/Younger Than Yesterday (1967)

ザ・バーズ/ヤンガー・ザン・イエスタデイ(昨日よりも若く)

アメリカのロックバンド、ザ・バーズ(The Byrds)の4thアルバム(全米アルバムチャート24位)。12弦ギターと美しいコーラス・ハーモニーが特徴のフォーク・ロックをベースに、サイケデリック・ロック(管楽器やテープの逆回転を使用)やカントリー・ロックの要素を加味した作品。ボブ・ディラン(Bob Dylan)の曲をカヴァーした「My Back Pages」は感動的なキラー・チューン。3人のソングライター(デイヴィッド・クロスビー、ロジャー・マッギン、クリス・ヒルマン)によるオリジナルの楽曲も粒揃い。8曲目「Mind Gardens」はラーガ・ロック風の曲

Younger Than Yesterday

Beethoven/Fidelio (Rattle, 2003)

ベートーヴェンが完成させた唯一の歌劇「フィデリオ」(全2幕)の全曲盤(2枚組CD、EMI)。フランスの劇作家ジャン=ニコラ・ブイイ作のフランス革命期の戯曲「レオノーレまたは夫婦の愛」が出典。主人公のレオノーレが監獄の番人に変装してフィデリオと名乗り、無実の罪で投獄された夫のフロレスタンを救出するという夫婦愛を描いた物語。歌唱はドイツ語。オペラというよりは独唱・合唱付きの交響楽のような作品なので、純粋に音楽として鑑賞できる。「苦悩→歓喜」「闘争→勝利」というベートーヴェンの方程式に従った構成で、最終場は第9交響曲のような高揚感がある。サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、アンゲラ・デノケ(レオノーレ役)、アルノルト・シェーンベルク合唱団他演奏。2003年のザルツブルク復活祭音楽祭での舞台上演後にベルリン、フィルハーモニーザールで行った演奏会形式での上演のライヴ録音

Fidelio

2011年12月24日

Gato Barbieri/Caliente! (1976)

アルゼンチン出身のジャズ・テナーサックス奏者、ガトー・バルビエリの1976年のアルバム(A&M)。イージーリスニング寄りのスムーズなラテン・ジャズ。洗練されたアレンジのストリングス・オーケストラと通俗的な泣きの哀愁メロディーが印象的。サンタナ(Santana)の「Europa (Earth's Cry Heaven's Smile)」(「哀愁のヨーロッパ」)とマーヴィン・ゲイの「I Want You」のカヴァー収録。レニー・ホワイト(ds)、エリック・ゲイル(g)、デイヴィッド・スピノザ(g)、エムトゥーメイ(perc)他参加。プロデュースはA&Mのハーブ・アルパート。オケのアレンジと指揮はジェイ・チャッタウェイ

Caliente!

2011年12月18日

Duruflé/Requiem (Corboz, 1984)

20世紀フランスの作曲家・オルガン奏者、モーリス・デュリュフレの「レクイエム」作品9(管弦楽伴奏版、Erato)。ガブリエル・フォーレの「レクイエム」をモデルにして作曲された、清澄な美しさと優しい祈りの感情を湛えた宗教声楽曲で、構成(典礼文)と編成(独唱と混声合唱、オルガン、オーケストラ)はフォーレの「レクイエム」を踏襲している。フォーレの「レクイエム」と異なるのは、グレゴリオ聖歌の旋律をそのまま使用している点で、その擬古趣味と洗練された近代的な和声が相俟って不思議な清新さを醸し出している。ミシェル・コルボ指揮、テレサ・ベルガンサ(メゾ・ソプラノ)、ホセ・ファン・ダム(バリトン)、パリ《アウディテ・ノヴァ》声楽アンサンブル、コロンヌ管弦楽団&合唱団による演奏。「グレゴリオ聖歌の主題による4つのモテット」(無伴奏混声四部合唱のための、作品10)も収録

Requiem